6:20、第1日目、中山道沿いのホテルを出発。
中津川宿は、文化的にも経済的にも美濃路と木曽路の接点の役割を果たしてきた宿場である。大きな町の割りには街道筋には古い建物がよく残り、宿場町らしい情緒が、感じられる町だった。
中山道往来庭。中山道を歩く人のための新しく造った休憩所らしい。奥のなまこ壁の土蔵が美しい。
卯建を上げた堂々たる、曽我住宅と呼ばれる庄屋屋敷
横町通りには、江戸時代後期に建てられた町屋や栗菓子店が並ぶ
中津川宿を抜けて暫くして、秋葉山道との分岐に建つ、黒壁を巡らした茄子川茶屋本陣條原家
8:30、次の大井宿のある恵那市へ
甚平坂では、広重の描いた大井宿のこの坂の絵が石に掘られて飾られている。後ろの雪を抱いた山は御嶽山。
9:10、大井宿本陣跡。江戸時代初期建築の本陣門。
大井宿(現在の恵那市街地の一部)は、昔の面影を残す建物が多い。
ひし屋資料館の内部
大井宿の町並み
中津川宿や大井宿に多い栗菓子店で、名物の栗きんとんを買って食べた。一口サイズなのに1個210円だったが、さすがに美味かった。
大井宿から次の大湫宿(おおくて)までの約14km は店がないので、中山道から外れて、コンビニで弁当と飲み物を仕入れて、元に戻った。
恵那市街地を抜けると、大湫宿までの間に越えなくてはならない十三峠入口へ。美濃路随一の難所で、「十三峠におまけが七つ」と言われた20以上の山坂が続いた。時おり小さな集落はあるが、ほぼアップダウンの大きな山道である。
紅葉のきれいな山道を行く
スタートして5時間、11:20、平六坂を登り切った紅坂一里塚で、昼食タイム。
昔休憩所だった深萱立場跡のある集落を越えてからの、いくつかの峠道は非常に急なアップダウンが続き、結構辛かった。
13:20、大井宿から4時間を要して、大湫宿に入る。
大湫宿は、奥深い山中の小さな宿場といった感じである。
本陣跡は、小学校の校庭だった。
大湫宿の町並み
絵天井で有名な大湫観音堂
江戸時代のままの石畳の道としては日本一長い(600m)琵琶峠の入口
大湫から4つ目のハ瀬沢一里塚。この後の一里塚も含めて、すべて対になった塚が完全に残っていた。
弁財天の池。ここまで来ると、ゴールの細久手宿が近くなり、ペースが上がる。
15:20、ちょうど9時間で、今日のゴール、築150年の大黒屋旅館。当時は尾張藩指定の本陣だったそうだ。
泊まった2階奥座敷の部屋
もともとは料理屋旅館だっただけあって、とても美味しい料理だった。
中津川から9時間で着く人は珍しいと褒められた。速い人でもだいたい10時間だそうだ。
土曜日で天気が良かったせいか、多くの歩き旅の人と出会った。昨夜この大黒屋に泊まったという10数名のオーストラリア人の一行にも出会った。
街道の行動時間 9時間、歩数計 51000歩