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今年1番の山となった、海抜0㍍の田子の浦からスタートし、3日目のご来光を待つ富士山山頂。
平安時代から江戸時代まで続いた修験の道・村山古道を通って登頂し、宝永山を経由して下山(7月)。
今年は、今日の段階で、退職後15年間で山行日数が最少の59日に終わっている。その1番の原因は、天候に恵まれなかったことである。
これまで必ず出掛けていた花の時期と紅葉時期の大雪山系は悪天候が続いた。また、毎年欠かすことのなかった日高山脈も、ペテガリ岳の計画はあったが2度にわたって悪天候で中止した。ついに大雪も日高もピークを1山も踏むことができなかった年となった。
2番目の原因は、道内では主だった山は何度も登り、だんだん登りたい山がなくなって来たこともある。それでも、四国遍路と奥州街道(三厩~盛岡)の歩き旅の日数を合わせると112日になったがせめてもの救いである。
そんな中で、道内の山で印象に残るのは、下記の山々である。
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初めて鋭く尖った西峰を踏むことができた恵庭岳(9月)
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これも初コースの南西尾根(函中コース)から剣ヶ峰に立った駒ケ岳(5月)
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スキーで登った隅田盛(駒ケ岳)(2月)
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「日本の山1000」(山と渓谷社)掲載の道内の山102山の内、唯一未踏だったアトサヌプリ(硫黄山)(2月)
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長年の念願だったオタモイ山~写万部岳のスキーでの循環縦走(2月)
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「白水岳に登り隊」による登山道再開削の笹刈り作業に2回参加した白泉岳(6月)
自分は参加できなかったが、秋には隣の南白水岳まで開通した。
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15も連続する滝を遡り、笹薮尾根に逃げて登頂した笹山(松前)(9月)
今年の特筆すべきことは、上掲の笹山もそうであるが、道南の地形図に掲載されている224山の内登り残していた薮山46山のうち、27山を踏破でき、残りが19山になったことである。低山は1日にいくつも踏破し、残りは、奥深い山や積雪期にしか登れない山ばかりとなった。来年中に、松前小島と渡島大島の3山を残して、なんとか全山踏破したいと思っている。
道内の山は不作だったが、7月の北アルプス~富士山~東北の山は、天候にも恵まれてそれなりに充実した山旅だった。ただし、北アルプスは精神的な弱さが出て、縦走計画を断念したことに悔いが残っている。
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国内3000m超峰完登の大汝山(立山)
立山は、三百名山巡りで主峰の雄山だけで戻り、最高峰の大汝山には登っていなかった。
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穂高連峰と槍ケ岳を近くから眺めることができた念願の蝶ケ岳
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今回登った東北4山の内、一番印象深かった岩手山の裏の顔・鬼ヶ城循環縦走(上が越えて来た鬼ヶ城稜線)
今年は、道内の山では強い印象に残る山行が少なく、北アルプスではなぜかネガティブな気分になり縦走を断念したが、まだ守りには回りたくないし、体力も落ちているとは思っていない。
来年は、後期高齢者の仲間入りをするが、過去10回経験している山行日数だけで100日突破を目指し、それらのリベンジと、道内の山の再訪や新ピーク、道南の薮山全山踏破、残りが45山になっている「東北百名山」の完登への挑戦も目指したい。