今日の予定は、今年が標高年の緑岳(2019m)とそこから小泉(2158m)までの大雪山系でもっとも高山植物の花の種類の多い稜線のピストンだった。
花見山行なので雨さえ降らなければ、ガス中登山でも良いと思っていた。層雲峡公共駐車場で朝を迎えたら、雲間に青空が覗いている。嬉々として準備をし、登山口の高原温泉へ向かう。
高原温泉ですでに標高1300mである。緑岳までは標高差700m強である。
まずは、緑岳へ
5:00、登山口となる高原温泉をスタート
湯煙を上げる源泉地帯。ここから1500mまで急登が続く。
切り株に咲いているゴゼンタチバナ
見晴台から、天気予報からは考えられないみごとな青空の下の高根ヶ原の稜線を望む。下は高原沼地帯。
急登を登り切ると第一花畑。先に緑岳が見える。右奥の小泉岳はガスの中
登山道の左はキバナシャクナゲ、右はエゾノツガザクラ
チングルマの奥にアオノツガザクラとエゾノツガザクラ
エゾコザクラの群生
1株だけ目についた開花前のチシマノキンバイソウ
まもなく、第二花畑を通過。花はなかった。この先に15分くらいの長い雪渓歩きが続く。
雪渓を抜けて、平坦な道を進むと、緑岳山頂まで、露岩のジグザグ道の急登が続く。
メアカンキンバイ
イワブクロ(タルマイソウ)
マルバシモツケ。標高を上げると矮小になって可愛い。
エゾイワツメクサ
ヒメイワダデ
7:15、2時間15分で3回目の緑岳に到着。
花の稜線を小泉岳まで
このあと進む小泉岳までの花の稜線
頂上から少し下った地点からガスがまとわりつく裏旭岳~熊ヶ岳を眺める。
下って行き、白雲岳避難小屋分岐を越えて、登り返す辺りから花の競演帯が続く。
もう遅いと思っていた、ここでしか見られないチョウノスケソウはまだ残っていた。
今年は当たり年のようで、花も多く、花弁も大きかった。
まさに花の競演。手前はミヤマアズマギク
キバナシオガマ
ホソバウルップソウ
チシマキンレイカ(タカネオミナエシ)
高山植物の女王コマクサ
エゾタカネツメクサ
一面に広がるエゾタカネスミレ
オヤマノエンドウ
ミヤマキンバイ
イワウメ。ほとんど終わっていた。
レブンサイコ
エゾツツジ
イワヒゲ
ホソバイワベンケイ
8:15、3時間15分で、頂上感のない7回目の小泉岳山頂に到着。白雲岳はガスに巻かれている。
07年には、ここから赤岳と白雲岳を回って、麻雀の大三元(緑・赤・白)登山をしている。
寒いので、5分ほどで下山開始。帰りも写真を撮りながら下る。
長い雪渓歩きを終えて第二花畑の上から振り返ったら、緑岳も小泉岳(すぐ右奥)も姿を見せていた。
11:00ちょうど、登山口に到着。登り3時間15分、下り2時間40分の手頃な花見山行だった。このあと層雲峡に戻り、黒岳の湯に入り、休憩室でのんびりブログを打つ。
明日は、黒岳からお鉢平一周の花見山行の予定だが、これも天気次第。