秋田県の南東端に位置する秋田県湯沢市にある山で、栗駒山の西方16kmに位置する。第4紀に噴出した比較的新しい火山である。1つの山塊を形成する小安岳と山伏岳を合わせて「泥湯三山」とよばれている。。主稜線はなだらかだが、浸食が著しく、急峻な渓谷を造り出している。山名はふもとの高松郷に由来。
山麓には、小安温泉郷や秋ノ宮温泉郷、泥湯温泉や湯ノ又温泉があり、また木地山こけしの里で知られる秋田いこいの村がある。
泥湯温泉登山口から、小安岳~高松岳~山伏岳の「泥湯三山」を周回することにした。
5時にスタートできる用意をしたが、上空にも青空はなく、向かう方向の山は黒い雲で覆われている。今日は雨の心配はなく、10時頃から晴れる予報である。明日から3日連続雨予報である。何としても登っておきたい。
8時まで待って決めようと、本を読みながら天候の好転を待った。上空に晴れ間が覗いて来たのを機に、目指す山が見えなかったら戻っても良いと腹を決める。
雨上がりや、登山道の状況が分からないときは、いつもスパイク長靴で登るが、今回も3山の間の稜線は泥濘や水溜まりがほとんどで、大正解だった。
8:00泥湯登山口~9:40小安岳分岐~10:50高松岳11:15~12:30山伏岳~13:40川原毛登山口~14:00泥湯登山口 〈所要時間6時間〉※頂上での休憩中時間を除くと、標準時間より40分ほど速かった〉
泥湯登山口をスタート
25分ほどで新湯跡に到着。
ブナ林の緑に癒される。この頃から、ときどきガスの間から日射しが刺すようになる。
やがて、主稜線に乗ると、目指す高松岳が見えるようになる。小安岳分岐から小安岳までは、往復1kmある。カイド記事は寄らない時間設定になっていたので、それに倣ってパスして前進。
その先からパスした小安岳を振り返る。
石神山分岐から方向を変えて、右側に荒々しい斜面を見せる高松岳へ向かう(※トップ画像)
手前のピークから避難小屋と頂上稜線を眺める。頂上は左側の陰でここからは見えない。
避難小屋手前から、越えてきた稜線を振り返る。左が小安岳、ずっと奥は方向からしても、栗駒山のようだ。
避難小屋、ここから300mほど奥に頂上がある。そこまでは往復しなくてはならない。
最後にひと登りして、予定(標準時間)より10分早く、ハクサンシャジンに彩られた高松岳山頂に到着。
記念写真を撮り、25分休憩。本来であれば、2度ずつ登っている栗駒山や焼石岳、さらには一度登っている神室山、明日上る予定の虎毛山などが見えるはずだが、高い山は山頂部が雲で覆われていて分からなかった。
避難小屋まで戻って、山伏岳を目指して下る。途中の藪の間から山伏山が見える。
.1261ピークまで登って、振り返ると、高松岳の頂上稜線が見え、右端にちょこんと尖った頂上が見える。
高松岳から1時間15分で、山伏岳に到着。
眼下に鋭く切り立つ屏風尾根が飛び込んでくる。あとは、登り返しもなく、川原毛登山口を目指して下るだけである。
山伏岳からの下りから、ぐるっと縦走してきた尾根と小安岳と高松岳を眺める。
途中から、眼下に川原毛地獄が見えたが、カメラに収めるのを忘れた。黙々と下り、川原毛登山口に到着。あとは泥湯登山口まで、1kmの舗装道路を下るだけ。
川原毛登山口から少し登り返すと、昨日訪れた川原毛地獄の入口だった。ここまで来ると、上空に青空が広がっていた。
ちょうど6時間で、それほどの疲れもなく、循環縦走を楽しむことができた。
途中で目にした花々~名前省略。
泥湯温泉は2軒の旅館があるが、日帰り入浴料金は奥山旅館は700円で小椋旅館が400円だったので、小椋旅館の方へ。日帰りの風呂は元祖山の湯という温泉だった。洗い場も石鹸類も休憩室もないところが安い理由のようだ。
上がってから、車の中でブログアップ。窓を開けていると涼しかった。
明日は雨予報だが、これから明日の虎毛山登山口へ移動して、どこでもホテル。
〈追記〉登山口までの偵察をし、道の駅おがちまで走った。明日の天気予報は、午前中は晴れに変わった。このようなハズレは大歓迎!