癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

湯殿山口コースから再訪・月山(1984m)<山形県>

2020年08月28日 | 登山・旅行

 

 月山は日本百名山に数えられ、鳥海火山帯に属するアスピーテ状の古い成層火山である。標高1,500mの湯殿山、418mの羽黒山とともに出羽三山の一つに数えられ、修験者の山岳信仰の山として知られる。山頂には月山神社が鎮座し、多くの修験者や参拝者が訪れる。古くからの名では犂牛山(くろうしのやま)という。

 日本三百名山巡りでは、2007年に、一番人気の羽黒山口コースを登り、前日に羽黒山神社と湯殿山神社にも参拝している。今回は、前回と反対側の湯殿山口コースを往復した。変化のあるハードなコースとのことで楽しみにしていた。

 ところが、昨夕の内に、湯殿山神社まで車で入って泊まろうと思ったが、行ってみたら、湯殿山神社までの有料道路が、登りは15:50で閉鎖され、朝は8:15でないと開門されないとのこと。仕方なく、前夜は、少し先にある道の駅月山に泊まった。

 有料道路(400円)を大鳥居まで車で入り、8:30発の本宮までのバス(200円)に乗った。帰りは、本宮から大鳥居まで歩いた。

 〈登り〉8:40本宮登山口~9:20施薬小屋~10:00金姥~10:25牛首~11:15山頂(2時間35分)山頂休憩20分。3時間半のコースだが、1時間近くも速く登った。タイム設定が甘いようだ。

 〈下り〉11:35山頂~12:20牛首~12:40金姥~13:15施薬小屋~13:50本宮登山口~14:15大鳥居(2時間40分)下りは、大鳥居までまで歩いたのでその分、時間が掛かった。 

 大鳥居から湯殿山(右)を見上げる。この湯殿山には登山道はない。このあとバスに乗った。

 本宮登山口。ここから神域につき撮影禁止。以前に月山に登る前に御神体の温泉の石灰華ドームは参拝しているので、パスし、そのまま登山道へ。同じバスから降りたもう一人の男性は、登りも下りも10分ほど後ろをほぼ同じペースで歩いていた。

 少し登って行くと、しめ縄の張られた滝が見えた。

 川から離れ、急な沢形の中の急な露岩の登りが続く。

 やがて、このような鉄梯子が5連も続く。

 これを登り切るまでが、このコースの核心部だった。スタート間もない元気な内だから助かった。

 やがて、施薬小屋へ到着。これから登る緩やかな斜面が広がる

 やがて、施薬小屋を通り、振り返ると、登山道のない湯殿山が見える。この先で最後の水場があり、そこで、冷たい水を給水。

やがて、金姥に到着。ここからは、リフトを利用して登ってきた多くの登山者が合流して賑やかになる。右のガスで覆われた尾根の先が目指す頂上である。

 このような石畳の道がしばらく続く。

 次の牛首から、姥沢コース方向を眺める。リフト下駅も見える。姥沢コースを登ってきた登山者が合流して、さらに賑やかになる。

 ずっとガスに隠れていた山頂の月山神社(左奥)がようやく姿を見せた。

 ベンチがいくつも設置されているところで寛ぐグループ。

 頂上稜線までの最後の登り。

 山頂を占拠する月山神社。参拝はしないで、その裏にある一等三角点を目指す。

 前回来たときには、一等三角点だけだったような記憶だが、今回は山頂標識も用意されていた。最高地点は神社に占拠されているので、ここを山頂としているようだが、あまり知られていないようである。

 残念ながら、ガスで遠望が利かない。これは北側に延びる尾根である。昼食の手作りおにぎりを食べながら20分ほど寛いだ。

 これは、前回往復した羽黒山口コースの何本もできている踏み跡。

 東側に広がる湿原を眺めながら、下山を開始する。

 〈目についた花々〉

 この時期にしては、多くの花が見られた。標高も高いし、遅くまで雪が残っていることもあるのだろう。

 遠くから眺めるとなだらかな山に見えるが、予想以上に多くの尾根や深い谷が入り組んでいる。前回登ったコースも面白かったが、今回のコースも変化に富んで、ハードな登りもあり、予想以上の花も観ることができて満足だった。やはり、百名山に選ばれている山は魅力が多い。

帰路へ

 今回の山旅の計画は、仙台近くの山と岩手県南部の山が3山残っている。ところが、明日以降のそちら方面の天気予報を見たら、2日連続雨で、そのあとも晴れマークがない。

 そこで、今回の山旅は、今日で切り上げて、明日のフェリーで帰ることにした。

 下山後、鶴岡市に出て温泉に入り、いつものパターンで市立図書館へ。閉館時間になってようやくアップができた。

 青森のフェリー乗場までカーナビを入れたら、300kmと出た。涼しくなるまで走って、適当な道の駅に泊まる予定。