癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

酒田市観光・歴史探訪

2020年08月17日 | 登山・旅行

 この酒田市は山形県北部に位置し、江戸時代、北前船(西廻り航路)の寄港地として、さらには、江戸の米不足を防ぐため、庄内藩の米を円滑に江戸へ輸送する航路の起点として、栄えた港町である。従って、酒田には全国から物資・人が集中し、「日本の中心」とか「西の堺、東の酒田」と呼ばれるほどに繁栄したという。

 NHKの「ブラタモリ」でも取り上げられていて、昔の栄華を偲べる文化財や歴史的建造物も多く残っている。機会があったら、ぜひゆっくりと訪れてみたいと思っていた町である。

山居(さんきょ)倉庫

 酒田市一番の人気観光地である。米どころ庄内のシンボル、山居倉庫は明治26年旧藩主酒井家によって建てられた米保管倉庫。

 米の積出港として賑わった酒田の歴史を今に伝え、NHK朝の連続テレビ小説「おしん」のロケーション舞台にもなった。
 白壁、土蔵づくり12棟からなる倉庫群のうち、9棟は現在も農業倉庫として使用されている。

二重屋根~上と下の間から空気を取り入れて温度が上がるのを防いでいる。

 一番奥の倉庫は「庄内米歴史資料館」として、利用されている。

 当時の山居倉庫のジオラマ

 当時の米の検査の様子の再現

敷地内の屋敷跡

 敷地内に建つ皇族を迎えたときの記念館

 最上川の水運で物資を運んだ船

 当時を再現した山居橋

欅並木と倉庫~秋の紅葉時の名所である。

 

本間家旧本邸・旧別館

 明和5年(1768年)本間家3代光丘が藩主酒井家のため、幕府巡見使(将軍の代替りごとに特派された役人)用宿舎として、旗本2000石の格式をもつ書院造りを建造したが、その後拝領し、本間家代々の本邸として使用された。


 本邸の敷地には大きな長屋門と東側に薬医門があり、桟瓦(横断面が波状になった瓦)ぶきの平屋建てとなっている。

 別館「お店(たな)」は、本間家初代原光の「新潟屋」開業以来、本間家が代々商いを営んだ場所。


 館内には、実際に使用された帳場や度量衡、行灯等の照明具、台所用品、そして商いに使用された看板などを展示している。

 

旧鐙屋(あぶみや)

 鐙屋は、酒田を代表する廻船問屋で、江戸時代を通じて繁栄し、日本海海運に大きな役割を果たした姿を今に伝えている、。
 当時の鐙屋の繁栄ぶりは、井原西鶴の「日本永代蔵」にも紹介されたほど。屋敷は石置杉皮葺屋根の典型的な町家造りとなっており、内部は通り庭(土間)に面して、十間余りの座敷、板の間が並んでいる。昭和59年に国の史跡指定を受けた。

 

山王くらぶ

 明治28年建築の料亭「山王くらぶ」~この建物は、外観もさることながら本市で一、二の格式を誇った老舗料亭にふさわしく、各部屋ごとの組子建具、床の間などは銘木をふんだんに使った優れた意匠となっている。

 館内には、北前船でにぎわった時代を中心とした展示エリアと、市民と観光客がふれあう傘福などの体験工房と常設展示室などがある。

 

歌舞伎茶屋・相馬楼

城輪柵跡
 
 水田地帯のど真ん中で、昭和6年に発見された一辺が約720メートル、52ヘクタールの広大な遺跡。平安時代の出羽国の国府跡と言われている。
 国から史跡として、昭和7年に指定、昭和56年に追加指定を受けました。現在、政庁南門、東門および築地塀の一部を復元し、歴史公園として親しまれている。
 
 
日和山公園
 高台にある桜の名所でもあり、園内には、日本最古級の木造六角灯台や方角石、往時活躍した千石船(2分の1で再現)や西廻り航路を開いた河村瑞賢の銅像などがあり、港町の風情を醸し出している。

 酒田港が一望できる展望台からの眺め

 

旧青山本邸(遊佐町)

 今朝、遊佐町の道の駅から酒田市へ向かう時に、案内表示を偶然見つけて寄ってみた。小樽にある「旧青山別邸」の本邸がここだった。初めて知って感激!

 遊佐町青塚の貧しい漁家に生まれた青山留吉が、北海道の漁業で功を成し、その財で故郷に建てた邸宅。平成4年に町に寄贈され、平成8年から一般公開されている。平成12年には、明治時代の特徴的な建築様式をよく残すものと評価され、「旧青山家住宅」として国の重要文化財(建造物)に指定された。

 月曜日は休館日で、中には入れず。

 

 ランチは有名ところの「平田牧場とんや」の厚切りとんかつ定食で、栄養補給。

 今夜は、明日予定の鳥海山の矢島口駐車場に泊まるので、これから、そちらへ向かう。

 〈追記〉標高1200mほどの登山口駐車場は広くて、トイレもある。携帯の電波塔もあり、スマホが使える。標高が高いので、18:00で19℃。この旅初めて寝袋だろう。まだ、雨が降っている。果たして、明日の朝までに晴れて、山が姿を見せてくれるか甚だ心配だ。