<200mの等高線沿いに、ずっとこのような屏風状の岩崖が連なり、上の斜面へ抜ける所は見つからなかった>
今日は、C班のリーダーを務める龍さんと、当日は参加できないが、何か協力したいというAkiさんと3人で、気になっていた捜索予定区域の地図上の東側に連なる等高線の密なところ地形の偵察、上へ登れる可能性とそのルート工作を目的に、十三曲がりコース登山口から入ってみた。
捜索現地本部となるホテル恵風の駐車場から自分の車で、十三曲がりコース登山口を目指した。まずは、捜索範囲の北側となる十三曲がりコースの南下に続く沢(通称・上水無沢)の捜索を兼ねて入ってみた。上部で崩壊地形にぶつかり、抜けることはできなかった。
下まで戻って、その右岸の尾根に取り付いた。しかし、登って行ったら、上から覆いかぶさるような岩崖にぶつかった。どこか、上に抜けれる切れ間でもないかと、その裾に続く鹿道を進んでみた。しかし、屏風状の岩壁がずっと続くだけで、上の斜面へ登れそうな箇所が見つからないまま、捜索範囲の南側の水無沢源頭部の砂防ダム工事用道路に出てしまった。
この連なる岩壁に寸断されて、当初予定していた、東面の樹林帯の上まで3班で並行して捜すことは不可能となった。結果、捜索区域の変更を迫られることとなった。
とりあえずは、本日の行動の様子をどうぞ!
十三曲がりコース登山口の砂防ダムとその上に連なる急斜面を見上げる。このダムの右側から沢の中に下りた。
沢の左の斜面へ取り付き。その上の2つの砂防ダムを越える。
落石に注意しながら瓦礫の詰まった急な沢を登る。一気に心拍数が上がり、非常につらかった。安全確保第一で慎重に登った。一番若いAkiさんが、さらに上の崩壊崖の手前まで登ってくれたが、その上への登行は無理とのこと。
左の尾根に抜けることもできないので、灌木に掴まりながら、一歩一歩慎重に下った。何か晶君発見の手がかりに繋がるようなものをと思ったが、自分の安全を確保するだけで精一杯で、そこまで余裕はなかった。しかし、立ち止まっては岸の灌木の辺りをキョロキョロしながら下った。
下の砂防ダムの横に、尾根に繋がる鹿道をみつけ、上へ登って行ったら、岩崖にぶつかった。どこか、上へ抜けられるところがないかと、崖の根元に続く鹿道を進む。
鹿道はこのような岩壁でも、少しの間でも抜けるようなところがあると、上に続いていることはあるが、この先にも、そのようなところは1ヶ所もなかった。
地図に表れていない浸食谷が次々と現れ、その源頭部も岩壁が連なっている。
岩壁の根元を慎重に辿る。
一休みした地点で、自分の尻の下になっていて、立ち上がったら気が付いたササバギンラン・・・折れていたかも・・・ゴメンナサイ!
そのササバギンランを謝りながらカメラに収める私(Akiさん提供)
さらに岩壁は続く・・・
最後まで、岩壁の根元を辿るだけだった・・・。
一か所も上へ抜けられるところを見つけられないまま、捜索範囲の南側の水無沢沿いの一番上の砂防ダム地点に出てしまった。ここからこの道路を、ホテル恵風の駐車場まで歩いて下った。
結局、当初予定した上までの東斜面を3班で並行して登って捜すという計画は、この屏風状に連なる岩壁に寸断されてしまい、再考を余儀なくされた。
3人で、どうしたら一番効率よく捜索できるかを相談し、帰りに鎌鹿さんの店に寄り、報告をし、さらに、A班のリーダーを務めるmyuさんとも電話で相談し、下記のように、担当区域を変更することにした。
その結果が以下・・・・
上の画像と向きが90度以上違うが・・・・。画像と照合して見ていただきたい。
A班とB班は、十三曲がりコースを登り、途中の樹林帯の上から下の岩壁の上までの間を捜索することにした。
今日は、この後、参加者や関係者に、今日確定した捜索範囲と担当区域を含めた「捜索活動実施計画書」をメール添付で送付する予定である。
なお、今回の捜索活動のことを、明日の北海道新聞に掲載するという電話をいただいた。また、函館中警察署の担当者から、「当日、お礼とご挨拶を兼ねて、捜索本部に集合時間までにお邪魔します」との連絡もいただいた。