成人の日が1月の第2月曜日とされ、「一月十五日」と固定化されなくなったことには、今も違和感がある。まあ別に不便はしないが。
東電福一原発から40キロほど離れた福島県の沿岸で、食品の基準の124倍に当たる1万2400ベクレルの放射性セシウムを含むクロダイが見つかったという。高濃度汚染水の影響を受けたものが移動したとみられる。確かに生きものなら移動もするだろう。過去に原発の港以外の福島の沿岸で1万ベクレルを超える魚が見つかったのは、事故後すぐの時期に取れたコウナゴと、おととし8月に取れたアイナメの2回だけ。
「極端に高い例が一つあっただけ」という言い方もされているが、スーパーや魚屋で私たちはどうやってその一つ一つを計るというのだ。
もはや、魚類を食べることは激しいリスクを伴っていると言わざるを得ない。
世界銀行(World Bank)と国連(UN)は、最貧国に電力網を整備するため数十億ドル規模の資金援助が必要だとした上で、集まった資金は新エネルギー開発にのみ使用、「原子力をめぐる国家間協力は、非常に政治的な問題だ」として、いずれの国においても原子力発電への投資は行わない考えを表明したという。当然だ。
東京都知事選に出馬する意向を固めた細川元総理は、選挙公約で、東京オリンピックについて、「東北地方も含めた開催」を掲げるという。「反原発」と「成長戦略」を共に唱えるということだが、ただ原発を作らない、稼動させないだけで、後は自民党路線と大差ないのではないか。原発事故の影響を軽く見せようという意味では現政権と変わらないという気がしてくる。
2014年1月13日付の『AERA』でやはり都知事選出馬する舛添元厚生労働相「日本の現状は、明らかに『低負担高福祉』国」「15%の消費税が必要」と発言しているという。
「私は個人的には、日本もヨーロッパ並みの社会保障を実現させたいなら、15%の消費税が必要だと思う。」、「世界と比べて日本の現状は、明らかに『低負担高福祉』国。」「最も重要なことは、お金は天から降ってはきません、ということ。それに尽きる。社会保障サービスを充実させたいなら税金や社会保険料などの負担を増やす。負担が嫌ならサービスは制限される。厳しいけれどそれをきちんと国民に説明して納得してもらう、政治のリーダーシップが必要だ。」
こういう意見の持ち主を知事にしてしまったらどうなるのだ。
政府は来年度、八ッ場ダム本体工事に着手するとしている。新たな工事入札も始まる。ダムサイト予定地の吾妻渓谷では、今年度中に本体準備工事が再開されるという。とんでもないことだ。
以前に保坂展人さんがDVD『八ッ場ダムはなぜ止まらないのか』を作るお手伝いをしたが、工事決行による自然破壊、環境汚染は明白である。
八ッ場ダムの問題は、下流で恩恵に浴するところの東京都にも深く関わっているし、都には工事に対する資金面も含めた付帯責任がある。
ダムには「発電ダム」もあるわけだが、基本的にコストに見合わないという判断が世界の趨勢だ。自然破壊のほうが深刻だということが浸透している。
「八ッ場あしたの会」では八ッ場ダム本体工事の中止を求める署名を始めている。
http://yamba-net.org/shomei/
成人の日。息子は杉並公会堂の成人式に出かけた。今年からの新機軸として、中学校区で区内を午前と午後の二回に分け、式典の後のステージの催しを二十分に縮め、その後公会堂の全館を解放して、中学校ごとに友達との久々の出会いの場を提供するという仕組み。必然的に、式後にはそれぞれ中学の同窓会が行われたようだ。なかなかよい配慮である。息子らの同窓会は区外の吉祥寺に移動してだったみたいだけれどね。
成人式は区であり都の事業である。
「座高円寺」はもともと「高円寺会館」という小規模公民館だった。建て替えに際して演劇専用ホールに特化した案が出て現在の形が実現したのだ。私自身は成人式は行かなかったしその日を意識さえしなかったはずだが、私の世代で「高円寺会館で成人式だった」という人に、何人か会ったことがある。
そのうちの一人、沖縄県名護市の某公共施設の設計者に、「公共施設は建て押す時に見直しできるはずなのですよ」と話したこともある。何年か前、たまたま知り合い、名護商店街アーケードの公共テーブル(?)で飲んだのだ。市役所の人も同席していて、名護市が新基地建設について推進派と反対派で親族も職場も巻き込んだ対立による苦汁の日々の中にあることを、至近で垣間見た夜だった。
久しぶりに整骨院に行くと、やはり成人式の話題が耳に入る。成人式で新成人の若者が暴れるニュースはもはやお約束のようになっているらしい。新成人の学生比率が高いことを聞いた、施術を受けていたお年寄りの一人が、自分の成人式は、仕事を始めて六年後だったと話しているのが、聞こえてきた。学徒動員で工場で働かされ、戦後そのままその工場に就職したのだという。「時代が違うからねえ」と何度も繰り返していた。
東電福一原発から40キロほど離れた福島県の沿岸で、食品の基準の124倍に当たる1万2400ベクレルの放射性セシウムを含むクロダイが見つかったという。高濃度汚染水の影響を受けたものが移動したとみられる。確かに生きものなら移動もするだろう。過去に原発の港以外の福島の沿岸で1万ベクレルを超える魚が見つかったのは、事故後すぐの時期に取れたコウナゴと、おととし8月に取れたアイナメの2回だけ。
「極端に高い例が一つあっただけ」という言い方もされているが、スーパーや魚屋で私たちはどうやってその一つ一つを計るというのだ。
もはや、魚類を食べることは激しいリスクを伴っていると言わざるを得ない。
世界銀行(World Bank)と国連(UN)は、最貧国に電力網を整備するため数十億ドル規模の資金援助が必要だとした上で、集まった資金は新エネルギー開発にのみ使用、「原子力をめぐる国家間協力は、非常に政治的な問題だ」として、いずれの国においても原子力発電への投資は行わない考えを表明したという。当然だ。
東京都知事選に出馬する意向を固めた細川元総理は、選挙公約で、東京オリンピックについて、「東北地方も含めた開催」を掲げるという。「反原発」と「成長戦略」を共に唱えるということだが、ただ原発を作らない、稼動させないだけで、後は自民党路線と大差ないのではないか。原発事故の影響を軽く見せようという意味では現政権と変わらないという気がしてくる。
2014年1月13日付の『AERA』でやはり都知事選出馬する舛添元厚生労働相「日本の現状は、明らかに『低負担高福祉』国」「15%の消費税が必要」と発言しているという。
「私は個人的には、日本もヨーロッパ並みの社会保障を実現させたいなら、15%の消費税が必要だと思う。」、「世界と比べて日本の現状は、明らかに『低負担高福祉』国。」「最も重要なことは、お金は天から降ってはきません、ということ。それに尽きる。社会保障サービスを充実させたいなら税金や社会保険料などの負担を増やす。負担が嫌ならサービスは制限される。厳しいけれどそれをきちんと国民に説明して納得してもらう、政治のリーダーシップが必要だ。」
こういう意見の持ち主を知事にしてしまったらどうなるのだ。
政府は来年度、八ッ場ダム本体工事に着手するとしている。新たな工事入札も始まる。ダムサイト予定地の吾妻渓谷では、今年度中に本体準備工事が再開されるという。とんでもないことだ。
以前に保坂展人さんがDVD『八ッ場ダムはなぜ止まらないのか』を作るお手伝いをしたが、工事決行による自然破壊、環境汚染は明白である。
八ッ場ダムの問題は、下流で恩恵に浴するところの東京都にも深く関わっているし、都には工事に対する資金面も含めた付帯責任がある。
ダムには「発電ダム」もあるわけだが、基本的にコストに見合わないという判断が世界の趨勢だ。自然破壊のほうが深刻だということが浸透している。
「八ッ場あしたの会」では八ッ場ダム本体工事の中止を求める署名を始めている。
http://yamba-net.org/shomei/
成人の日。息子は杉並公会堂の成人式に出かけた。今年からの新機軸として、中学校区で区内を午前と午後の二回に分け、式典の後のステージの催しを二十分に縮め、その後公会堂の全館を解放して、中学校ごとに友達との久々の出会いの場を提供するという仕組み。必然的に、式後にはそれぞれ中学の同窓会が行われたようだ。なかなかよい配慮である。息子らの同窓会は区外の吉祥寺に移動してだったみたいだけれどね。
成人式は区であり都の事業である。
「座高円寺」はもともと「高円寺会館」という小規模公民館だった。建て替えに際して演劇専用ホールに特化した案が出て現在の形が実現したのだ。私自身は成人式は行かなかったしその日を意識さえしなかったはずだが、私の世代で「高円寺会館で成人式だった」という人に、何人か会ったことがある。
そのうちの一人、沖縄県名護市の某公共施設の設計者に、「公共施設は建て押す時に見直しできるはずなのですよ」と話したこともある。何年か前、たまたま知り合い、名護商店街アーケードの公共テーブル(?)で飲んだのだ。市役所の人も同席していて、名護市が新基地建設について推進派と反対派で親族も職場も巻き込んだ対立による苦汁の日々の中にあることを、至近で垣間見た夜だった。
久しぶりに整骨院に行くと、やはり成人式の話題が耳に入る。成人式で新成人の若者が暴れるニュースはもはやお約束のようになっているらしい。新成人の学生比率が高いことを聞いた、施術を受けていたお年寄りの一人が、自分の成人式は、仕事を始めて六年後だったと話しているのが、聞こえてきた。学徒動員で工場で働かされ、戦後そのままその工場に就職したのだという。「時代が違うからねえ」と何度も繰り返していた。