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「アンネのバラ」と呼ばれるバラ。
杉並区では、アンネ・フランクさんの父オットー・フランク氏から寄贈された物が広まっているのだという。
このバラは、蕾の時は赤、開花後に黄金色、サーモンピンク、そして赤へ変色する。
名前の由来としては、子供から少女、さらに成長してゆく過程の象徴、ということになっている。
現在は、岸本聡子区長、吉田はるみ議員を擁する、杉並区であるが、以前は保守的な政治家が牛耳っているように見える時代もあった。その昔でも、少女の成長を見守るような視点を大切にする気風は、もともとあるのだ。
そして、第五福竜丸が被災したビキニ事件以降の時代の変化を受けて、原水爆禁止署名を始めたのも杉並区の女性たちである。
高井戸中学校は、正式に申し入れて、アンネのバラを育て続けている。
界隈では、公共の場所には、アンネのバラがある。
剪定のさいに、分けてもらったりすることもある。
日常の中で、平和を希求する気持ちが共有される。
そういう機会が、私たちの日常に、もっと増えると良いのだが。