土曜日、渋谷で時間がなくて、飯は食べなければと、できればワンコインで、と思うが、頭が麺類になっていたので、しかし時間帯的にラーメン屋でもなく、チェーンのうどん屋もなんだか「押し」で宣伝しているものは値段が高く、初めて入るタイ屋で、カオソーイを食べる。ワンコインは無理だが千円はいかないからよしとしよう。
カオソーイという麺を初めて見たのはチェンマイの大学の学食で、劇作家・演出家のニコン・セタンが注文したのだ。これはチェンマイなどタイでも北部の食べものなのだ。
鶏のイエローカレー麺なのだが、とにかく、麺が二種類入っているというところが、独特である。スープの中に柔らかい麺が、上に、かた焼きそば状のものが載っている。なんだ、これ?と思うこと必至。
それ以上の説明はしない。興味のある方は体験してください。
松元ヒロさんの紀伊國屋ホール・ソロライブ「ひとり立ち」、素晴らしいステージでした。
満席のお客さんが、笑いと、この世相への苦い思いを、共有。
ヒロさんの「怒り」が、いつになく伝わってきた。
「憲法くん」四半世紀の歴史を経て、ここまでないがしろにされていいのか。と。
「憲法くん」を劇化させていただいた私も、その憤りを抑えられません。自民党・維新の、憲法を踏みにじろうとする暴挙は、絶対に許すことはできないと思いを新たにしました。
今回は意識的にパントマイムを増やされているようで、個人的にはミジンコとバクテリアの動きの違いにときめきました。
そして、終盤繰り返される「ぞうすい」等には、もう、腹がよじれました。
いろいろなことを持ち帰らせていただきました。
お疲れ様でした!
若い人たちにも見てほしい!と思います。
もちろんコロナ禍が終わったわけではないことはわかっています。
外では、自転車と周囲の至近に人がいないときは、マスクは外します。
お店に入っても油断はしません。
もともと声が大きいことは自覚しています。
若いときより耳が悪いのかもしれません。
この春、山本圭さんもお亡くなりになった。肺炎のためだという。81歳。
私の世代だと、七〇年代の『新幹線大爆破』『皇帝のいない八月』といった映画で、反体制的な二枚目というと、圭さんだった。
圭さんは斎藤憐さんと竹馬の友ということで、憐さんの家に入り浸っていた私も、しばしばお目にかかった。おさなかった私の息子が本をいただいたりもした。憐さんも亡くなられて十年半が過ぎた。
新国立劇場で、私が『マッチ売りの少女』の演出を担当していたさい、名古屋章さんが体調不良のため降板されてその年にお亡くなりになった。名古屋さんは稽古初日しかいらっしゃらなかったのだが、その直後、代役を圭さんに相談した。しかし、別役実戯曲は手強いといって固辞され、その時のことを後悔していると、その後、何度もおっしゃっていた。(代役は燐光群の猪熊恒和になった)
最寄り駅の近くに崎陽軒が、開店。
そんなに需要があるのか。
さいきん、シウマイ弁当大好きな崎陽軒マニアの気持ちが少しわかってきたような気がして、二年に一度くらいは品川駅で新幹線に乗るときにシウマイ弁当を買うこともあるのだが、わが町で店舗を出すというのは、どういうことなんだろう。人気はあるのだな。寄ってみたときも弁当は全品「売り切れ」だったが。
謎である。
きな臭い昨今の情勢について、備忘録的に。
来日したバイデン米大統領は23日、首脳会談後の記者会見で、中国が台湾に侵攻した場合、つまり台湾有事の際には台湾を防衛するため、軍事的に関与する可能性を問われ「イエス」「それが我々のコミットメント(誓約)だ」と、明言したという。選挙対策なのか、戦争をカードにするのが有利と判断したのか。これでは中国に喧嘩を売っているのは、日米の側である。一部の要人が「核共有」を言い出していた日本側の非現実と蒙昧は、さらに焚きつけられることになる。
ロシアのウクライナ侵攻以来、日米ともに「非常時」を想定して物を言うと通りやすいという考えなのだろうが、防衛費の対国内総生産(GDP)比2%を5年で達成する目標を掲げた自民党は、財源を国債でというが、何も考えていないとしか言いようがない。そんな金が出せるなら格差と貧困をなくすために使うべきだし、そもそも独断で進めることではない。「敵基地攻撃能力」を「専守防衛の考え方の下で保有」と明記したいというが、それは矛盾しているし明白な憲法違反である。
岸田文雄首相とバイデン米大統領は共同声明で、辺野古の新基地建設について、米軍普天間飛行場の固定化を避ける「唯一の解決策」とし、在沖米海兵隊のグアム移転を含めた「米軍再編を着実に実施する」との方針を再確認したという。ずっと前から言っているが、ほんらいの計画のようにもっと大規模なグアム移転を決定していたなら辺野古新基地は必要なかったはずだ。かつて鳩山氏が「最低でも県外」と言って撤回した愚はともかく、うまくいくとは思えずぜんぜん進んでいない工事についても、意地になっているだけなのは明白だ。日本側が米軍に「いてほしい」と懇願した結果であることも明らかになっている今、一刻も早い工事の中止を願う。
もっと文句を言わなきゃおかしいはずなんだが、多くの人たちもまた、辟易し、脱力するしかないのだろうか。
複数の人から聞かれたので、一応お答えします。
このSNS上の質問箱みたいなものに書き込まれた文にある、私が何かしたという前提は、事実ではありません。
質問の回答者の方が、「あなたのおっしゃることがもし事実でなければご本人にとても迷惑がかかります。人の名誉を毀損する危険性のある噂とか伝聞の取り扱いにはいつでも気をつけなければいけません。」と記されているとおりです。
先週の旅のあいだに出会った、複数の真っ黒な生き物、その二。
和歌山・太地の施設にいるのはイルカだけではなく、この方も。
こちらも本当に、どこからどこまでも、真っ黒。通常のゴマフアザラシなのだが、脱皮の状態でこうなることがあるという。次のシーズンで一皮むければ、ゴマフアザラシ本来の色になる見込み多々、らしい。
生きものの不思議、神秘といってもいい、である。
おもしろいことに、ヒゲだけは白いのですね。私も白髪になるのは頭髪よりヒゲが先でした。
先週、五日間に三箇所、複数の要件をこなす旅のあいだに、たまたま、複数の真っ黒な生き物に、出会った。
和歌山・太地。イルカ関係のお仕事をされている皆さんが、かわいがっているこの方。
本当に、どこからどこまでも、真っ黒。ブラックラブラドールだという。
ネコより犬が好きなのがばれたのか、最終的に、懐かれる。
旅の話は、おいおい。
森達也監督の映画「福田村事件」(仮)、応援しています。
クラウドファンディング、達成率65%つまり目標金額25,00万円に対して、集まっている金額は 16,353,555円。凄い勢いだけど、これは満額コンプリートしないと、製作にリスクは残るので。
かつて、関東大震災の記憶を辿る『九月、東京の路上で』劇化準備のため、福田村現地へ取材に行った。
あまりにも豊かな自然の中に、百年の時間を越えて、その「事実」を想像した。
私達は知らなければならない。人間が、そんなことをやってしまう生き物だということを、引き受けなければならない。そう思った。
日本とは何か。「日本人的なるもの」の呪縛とは何か。私達の自己変革のために必要な映画が誕生する予感。
同時代の人間として、できる限り、支えたい。
森達也第一回劇映画監督作品 映画「福田村事件」(仮)製作費のご支援をお願いします!
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「あ、月」と誰かが言うので見上げると、みごとな月。
日没前。
まんまる。
海縁りであることも影響しているのかな。(海縁りなので防災の拡声器があります)
数日間旅していたのであるが、まず、本州最南端にいた二日間は、心が洗われるようだった。