武蔵野市長選。
無所属・笹岡ゆうこ候補、まさかの敗退?
自民、公明推薦の当選者と、339票の僅差。
リベラル強い地盤で、立憲民主、共産、れいわ新選組、社民、武蔵野・生活者ネットワークの支持、菅直人氏の後を継いで国会議員に転身することになって辞任した松下玲子前市長の後任、何の不安もないくらいだと、思っていた。
しかし。
嫌な予感はしていた。
昨日、議員さんらも混じった忘年会で、あり得ない発言を聞き、それを認めるかのように黙っているサイレントマジョリティー的な惰性のあり方を、あらためて、知った。「保守」が強いのをそれほどのことと思わないらしい空気は、「リベラル」のはずの人たちの中にも浸透していて、しかも自覚がなさそうだということだった。
「共産党の閣外協力を得て、維新とも手を携えて政権をとる」という立憲民主代議士の乱心というか暴言を、みんなただ黙って聞いているのだから、呆れてしまった。彼はただ議員でいたいだけでしかない。
自民党の自滅があっても、この国には、それに取って代わることのできる、きちんとした理性ある政党は存在しない、ということだ。
「代議士」という仕事を、「職業」と思っている人たちだらけなのだ。この間、地域の議員関係者と会っても、そういう人たちが多く、うんざりさせられた。
その空気を本気で変えるためにはどうしたらいいか。
今回の結果を教訓としてはね返していかないと、最悪の事態になる。
笹岡さん、菅さん、松下さんの問題ではないのだ。
「政治不信」は、選挙民のせいではない。
「政治」の側に認識がなければ変わらない。
自覚すべし。
自分が議員でいられるためなら維新とも組むと言って憚らない立憲民主議員の発言に呆れた直後だけに、「リベラル」が信用されなくなっている趨勢のせいではないかと思う。