93歳のお婆さんが、「この国が心配で死ねません」

2010年03月31日 | お客さん宅で
(鳩山首相、今度は「腹案ある」発言になりました)


Tさん宅にLEDアクオスを納めます。
BSアンテナも取付、今日からは衛星放送も楽しめます。
工事中ずっと見守っていただいてた奥さんに、リモコンを渡し一つ一つ説明をいたします。
隣に座ったお婆さんも一緒に眺めながら、「綺麗にはっきり映るね」と、新しいテレビを喜んでいただきます。
奥さんに、『お婆ちゃんは、いくつになられましたか』と尋ねます。
「今年で93歳よ、シャ~ンとしていて元気でしょうが、いつも畑仕事なのよ」、
「28日には、区の敬老会がありまた。お婆ちゃんは元気に出席なのよ」。
『そうですか、うちの区も25日に敬老会しましたが、出席では87歳が最高齢、90歳代はとてもご出席されません』とお話します。
ほんの少し耳が遠いお婆ちゃん、「このテレビには、イヤホンの穴ありますか。差してもテレビからも音が出ますか?」と、奥さんは心配顔、
『昔は二つ穴があって、差しても音が出ました。今のテレビはイヤホン使うと音は消えます』と説明します。

お婆ちゃんが、テレビに映る党首討論の国会中継見ながら突然話を始めます。
「私しゃあ、心配で心配で寝られへん」、「私しゃあ、心配で心配で死なれへん」と、繰り返し繰り返し云われます。
『お婆ちゃん、突然なに云うの?、死なれへんなんて、なんでそんな事云うの』と尋ねます。
お婆ちゃんは、くしゃくしゃした顔を歪めて「私しゃあ、これから先の日本がどうなる事かと思うと、心配で心配で夜も寝られへんし。安心して死なれへん、テレビに映っている偉い人は、ちゃんと日本をええようにしてくれるか、くれへんのか分かれへん。本当に悪いニュースばっかり聞かされて、日本がどうなってしまうか心配で心配で仕方にゃあがな、心配で死なれへんがな」と、93歳のお婆ちゃんが真顔で話します。
申し訳ないので、私は『お婆ちゃんが安心して死ねるように、偉い人はちゃ~ん考えておるから任せたらいいがな。お婆ちゃんが心配すると、私が今度は寝られへんがな』と応えます。

夜のニュースで鳩山首相、党首討論の応答の中で、
「3月中に決めると云った政府案は、腹案なのです。腹案で下交渉をしているのです。腹案を国民におおっぴらにすることは、まだまだできない時期であることもご理解いただきたい」なんて発言します。
『もう、イヤ。いい加減にしてくれ~、軽口叩かんでくれ~』と云いたくなる、
93歳のお婆ちゃんだって心配してる日本の事、本当に寝れない、死ねない気になりますね。

礼記に、「口恵(くちけい)にして実(まこと)至らざるときは、怨嗟(えんさ)その身に及ぶ」と書かれていますね。
その時その時の受け答えで、軽口のように空手形のような発言をしていて、それが実行できない時には、怒りによる災いが口に出した張本人の身に降りかかる。ひどい目(怨嗟)に遭いますよ、
礼記(らいき)・表記の項にとっても大事な事が載ってます。
鳩山首相殿、何卒何卒、まさかの怨嗟になりませぬよう、93歳のお婆ちゃんまで心配させませぬよう、そんな心配ふつふつ湧きあがる、今日の「腹案ある」発言ですね。

《心配で 寝られませんよ 死ねません》