散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

水亀のジロウはアクアリウムの中で春を感じている

2005-04-10 03:21:03 | 自然観察
昨日今日は風も強く、かなり冷え込んだ。
小春日和に一斉に開花した花が寒そうにみえる。それでも春の勢いはとめられない。
今日は日溜まりでは八重桜もちらほら、咲き始めた。個人的にはこの八重桜はあまり好まない。
色もあでやか過ぎて、咲きっぷりも暑苦しいと感じる。八重桜に罪はないのでこの言いようは気の毒でもあるかな。

春と言えば、同居水亀ジロウの食欲は目を見張るばかり。
冬の間、餌なんかたいして興味ない、それとも見えてないんじゃないか?と疑問に思うほど怠惰だったのに、あたりが華やいできたとたんに、”亀”が変わった様に賑やかになった。
水槽の前に座って、こちらが何か食べていると、すぐに。"食べている”事をキャッチする。
すると、両手両足をばちゃばちゃと激しく動かして、こちらの気を引くのだ。
食べ物に興味のない時には眠っているか、瞑想の境地で石の如く沈んでいたりする。
ジロウは名前によらず、メスであるから、ある時期には急に産卵の準備も始めたりして、時には卵を産んでしまうのだ。しかし残念ながら無精卵である。本当に気の毒だなあと思うのだけれど、
こちらの勝手で許してもらおうと水槽の前で謝るのだが、何を考えているのだろう?
ちなみに、養殖の亀は殆どメスが多い。養殖場の温度が一律なんだろうと想像する。それで皆メスに生まれてしまうのだろう。
今彼女は、干した小エビのようなものを食べている。日本人の私たちがこのにおいをかいだとき、桜海老みたいで美味しそう、といってしまうのに、ドイツ人の鼻から脳にはそのように伝達されない。顔をしかめて”臭い!”と、ひいてしまうのだ。やはり食文化の違いは大きいと、変なところで納得関心してしまうのでした。
食文化についてはいろいろあるが、書き始めたらややこしく、方向を失って、大変な事業になってしまうので、この件はここで締めることにしよう。