散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

すばやく動くもの続く

2006-11-13 13:04:34 | 写真



すばやく動けるようになってみたいものだ、例えば上の写真の如く。
昔々その昔、子供の頃エイトマンというアニメで彼が走る姿に感心し、そして密かに憧れた。(実際の所内容は良く覚えてないのだけれど。)
上半身は固定で下半身が見えない様な感じに描かれていたように覚えている。
未来派のジャコモ・バルラの犬みたいに。。。

白状すると、ほんとに子供じみているけれど超人に対する憧れは今でも持っているのかもしれない。
子供の頃、スーパーマンである私は悪玉と戦う。そしてみんなを救うなんて、退屈なときにはいつもそういう空想をめぐらせていたんだけれど、つまり私はがちがちコンプレックスの塊だったんだろうか?

話変わって、先週末、Essenと言う街にでかけた。
Essenはルール工業地帯の重要地点だった街だ。
街中にある大聖堂は、ごちゃごちゃと立ち並ぶ建物の間であまり目を引く事がないが基礎はふるく845年に建造された。997年に一部焼けたが971年頃オットーⅠ世の孫娘マティルデⅡ世によって再建がはじまり、テオファヌ尼僧院長によって完成をとげた。カロリンガー様式の八角屋根はアーヘンの大聖堂の屋根を参考にしている。(空襲を受け修復されている。)
この大聖堂宝庫の中で一番有名なのはオットー時代の”金のマドンナ”なのだそうだ。マドンナの全身像としては最古のものともいわれている。

実はエッセンにはワークショップの講師をするために出かけたのだ。
女性ばかりの10人が参加し、紙を使った作品を作るのがテーマのワークショップだった。
私の作るものの真似しかしない人もいれば、どんどんわが道を進む人あり、面白い。
皆、午前中から夕方までさほど休憩も取らず集中して作業をしていた。
単発の期間の短いワークショップは授業時間に対して用意がたいへんだし、それぞれの参加者のやりたいことがはっきりつかめなかったりするのが残念だけど、短期だからこそ出来た、いきおいで完成する事が出来たという場合もあるのかもしれない。