![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/1a/6efdc76b3a6499fee608d2ae28be20f0.jpg)
メイル受信箱に在った一通を開くと、『某ラジオ局のXXさんが連絡を取りたいと言っている』というメッセージが入っていた。
送信者はケルンの画廊主人だった。
一体なんだろうか?もうケルンの展覧会は終わっている。
実は今ちょっとした地元アート関係の馬鹿馬鹿しい騒動に巻き込まれており、芥子粒ほどの小さな抗議文からたいそう捩れ拗れた話に発展しつつあり新聞が煽るとめらめらと事は燃えてとんでもない方向に波及してゆく、と言う事態を痛感しているのだけれど、そこにタイミングよくラジオ局っていうのは一体何だ? とたちまち疑心暗鬼である。
まさかこの事件に関してであるはずはないとはいえ、話の内容も知らないままについ悪い方向に想像してしまったのはわれながら呆れる。妄想だ。
聞いて見れば、やはり何の関係も無い話で、その上展覧会やアートとも関係ない。
連絡を取ってきたのはWDR5と言うラジオ局のある小さな番組の担当者だった。
小さな番組も小さな番組、ほんの7分ほどの番組でドイツにすむ異邦人の台所紹介と言ったらいいだろうか。
そもそも担当者と私は面識があった。昔ケルンで展覧会をした折に彼女からインタヴューを受けたことがあったのだった。そのとき渡した私の葉書が彼女の資料の山からつい最近、滑り落ちたのだそうである。そんなわけで彼女は私を思い出したと言うわけであり、これは何かの啓示であろうと私に連絡を取る事を思い立ち、インターネットで情報を得て、かの画廊に電話をしたという経緯だ。
私に料理の話を聞こうというのはあんまりいいアイディアじゃない気もするのだが"啓示”とあればやはり私のほうも無視してはいけないかもしれないし、少しだけ面白そうでもある。
私の好きな一品料理を作って見せるわけなのだが、さて何を作ったものやら思いつかない。
此処でお願いです。
誰か、こんな料理なら良かろうと言うアイディアがあれば、ぜひご一報ください。