散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

春。。。かな?

2009-03-28 14:19:55 | 自然観察


一応春は来ているらしい。
花も咲き始めた。
頭の中に小さなつむじ風がぎゅんぎゅんと巻き上がっている感じがこの数日あって目が回るのがうっとうしい。
聞けば今年は例年より寒い三月で十年ぶりに寒い春だという。
それでも雨も風も強いし寒いと言うのに気の早い桜はほころびかけている。
ちょっと太陽が顔を覗かせると寒暖計の目盛がぐっと上がる。


トルコスーパーマーケットに行くと出始めたばかりの美しい赤色のラバルバー=Rhabarber(ルバーブ)の若い茎が並んでいるのを見かけた。
一緒に出かけた友人はそれを食べたことがないという。
それでは味見をしようということになり、数本買って帰った。
砂糖煮をするかケーキである。
結局ケーキを焼いた。
その晩彼女は夕食に呼ばれて外出することになっており味見をせずに出かけたが、今朝皆で味見をした。
春の味だ。
時期になれば甘酸っぱいルバーブのケーキは一度は食べておきたいものである。

ルバーブ(Rheum rhabarbarum)は生薬として使われる食用ダイオウで、根は下剤やダイエット補助材として利用されることが多いらしいが、シュウ酸カルシウムが多いのでリューマチ、痛風、肝臓腎臓障害のある人はあまり食べないほうがよいらしい。
昔はこの葉を煮出した液で鍋を磨いたと言う、食べ過ぎたら体によくない事はそれを推してみればうなずけるか。。。

中国からロシアを経由してヨーロッパにやって来たダイオウはRhabarberと呼ばれ、名の由来はギリシャ語の"barbaros“から来ており、意味は異国の、とか外国種のと言った意味のようである。
中国では紀元前2700年ごろにはすでに薬草としてのダイオウの名は書物にあらわれているというが、かの国でこれをお菓子として食べる習慣があるものかどうか?私は聞いたことが無い。
私の知る限りでは食用としてのルバーブはイギリスが発祥らしい。
ドイツ人の友人は子供の頃、ルバーブの若い茎を良くかじったものだそうだ。真っ赤なるバーブの茎は少し酸っぱいがほのかにラズべリのような香りもあって、渇いた喉に心地良いのだろう。最も食べ過ぎてお腹を壊す子供も多かったということだった。

なんとしても手に入れて食べたい"美味”と言うわけではないのだが、季節を感じる野菜の一つである。

個人的にはルバーブのごつごつとした茎や葉、そして花咲く頃の大振りの蕾などなかなか見ごたえのある容姿で好きである。
庭があれば植えておきたい植物の一つだ。





参考1
参考2