散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

2011-07-15 19:16:53 | 思考錯誤





私はそれほどサッカーが好きなわけではないのだけれど、ドイツでワールドリーグで日本が勝ち進んでいるとなればやはり気になる。
私が好んで聞いているラジオ局で午後2時から子供向けの番組がある。今日の話題の一つはサッカーだった。
電話で聴者(大体6歳から10歳くらい)にインタビューするコーナーがあるのだけれど、今日は最後に『アメリカと日本の決勝戦でどちらが勝つと思う?』という質問があった。
日本はドイツを負かしたからアメリカが勝つ方が良いと答えた男の子もあったけれど、5人中3人が防御が強いし速いという理由で『日本』と答えたのには驚いた。アメリカのスピードとパワーのサッカーを見ていると日本の華麗なプレーが通用するのか少し心配だったからだ。
何しろあちこちの水族館の蛸7匹のうち4匹が日本の優勝を予言しているのだそうだ。子供達の予想は当たる。。。のか? でもアメリカは強いなあ。

写真は蛸型の洗濯物干しで、IKEAで見つけた。
日本に帰るたびにこの手の物を欲しいと思いながらも買って帰るほどに執着は無かったのだ。
IKEAも日本に進出してから色々学んでいるのに違いない。




 今日の星 

 

























今朝、目覚めに思ったこと。

2011-07-15 10:21:34 | 思考錯誤
この半年間、ぐじゃぐじゃとした泥沼の様なインターネットの中を情報を求めて泳ぎまわりました。
(いや、この沼の中には美しいもの、楽しいものも沢山ありますから、泥沼というイメージは少し意地悪かもしれません。しかし私はこの半年間、大方泥沼の方へと足を向けていました)
泥沼の中には腐った物も沢山浮いていて、そんなものに足をとらたり、暗闇の中で行方が見えなくなったり、頭をぶつけて眩暈がしたり、自分で飛び込んでおきながらすっかり草臥れています。
このそっけないコンピューターという箱の中に流れ込んでくる情報に限界があるのはわかっているのですが、しかしこの渦を眺めているだけで世の中の傾向が見えてくる気がします。
人々が右に行ったり左に行ったり、イワシの大群が動くように息づくように動いている。
もっともこれは現実世界を正確に写しているわけではないのでしょう。見えている気がしているだけのことだったり、見たいものを見ているだけなのかもしれません。
この様な手段で情報が得られるのはありがたいのですが、それによって最近自分の気持ちが振り回されるのを感じる事もあります。
ちゃんとバランスをとっていかなければいけない、自分のやるべきことを忘れてはいけないと、改めて、頭の中を整理しなければいけません。
いや、したいと思っているところです。
色々な事を見て知って聞いて読んで、感じて行くうちに溜まってくる負の滓があります。その中に自分がうずもれてしまってはいけないのです。

最近、何人かの日本人の友人と話していて東北の震災後それぞれに大きな疲労感を背負っているのを感じました。
もう以前のような作品は出来ないだろうという友人、あれから絵が描けないとつぶやく友人。
一つの闇を覗いてしまったことから、それに通ずるさまざまな闇が流れ込んでくる感じがあります。
困惑に頭の中を占領され、再構築できぬままになっている世界に途方に暮れながら、疑問にまみれながらも手を動かすしかありません。

今朝目覚めにふと、ちゃんと背筋を伸ばして立っていたいものだ、と思ったのです。