散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

2010-05-12 19:23:41 | 思考錯誤
明日は「キリスト昇天」の日で祭日。(ちなみにドイツではこの日が父の日)
雨、雨、雨。。。。







J.G.バラードのThe Terminal Beachを読んでいる。
中に共感する映像が見えてくる。




今日は小品2個完成。

たんぽぽ

2010-05-10 23:57:54 | 思考錯誤
タンポポの綿毛の旅立ち。

(友人がタンポポの綿毛の写真をもっと見たいというので大きく載せることにした。)






以前沢山のジュエリー作家の展示会を訪ねたとき、北ドイツから参加していた或る女性作家の作品の中に
私がたいそう気にいったブローチがあった。
それは見落としそうに小さなもので、3cm長ほどの細いガラスのなかにタンポポの種が一つ収まっていて、
両脇を銀細工で止めてあるという作品だった。
欲しいと思ったけれども残念ながらお財布の中身が乏しかった。
買えないわけではなかったが有り金全てはたかねばならず、心もとなかったのだ。
今思えばそれほど高いものではなく、何故買えなかったのか。。。と
今になって後悔してももう遅い。

今日は小さな作品のアイディアこね回しと試作。
久しぶりに擂り林檎入りシフォンケーキを作って、友人とお茶を飲む。





5/9/2010の。。。

2010-05-10 23:57:36 | 思考錯誤
私はしばらく絵を描いていないのよ。
と彼女は言った。
何故?
と聞くと
何だか自分は本気で創作する事に向き合っているのか?
と疑問を持ってしまったら続けられなくなったのよね。
という。
何だか自己欺瞞という言葉が頭の中をガンガンと響いて一杯になった
という。

いいから。。。
そんな説明は。。いいから
描きたければ描けばいい
そうでなければ
描かねばいい
充分に蓄電されるまで休めばいい。












Blumen

2010-05-09 16:21:54 | 自然観察









今日は、別段大きな失敗があったわけではないけれど、何かにつけて今ひとつ上手く行かない日。
写真をとってもピントが合わない。
行きたい場所に行き着けない。
タイミングがことごとくあわない。。。とかそんな事だ。

まあ、そういう日は流れに身を任せてのんびりするのが良い。



美しいものを作る人が世の中には沢山いる。


竜巻一過

2010-05-05 18:24:34 | 思考錯誤
今時分、タンポポの綿毛玉が中空にぽっぽっと浮き上がっているような空き地をよく見かける。

私の前を2人の小さな子供達がキックボードに乗って走っていた。
時々そのキックボードを文字通り放り投げて立ち止まり、道端の綿毛球を引きむしって”ふうっ~”っと種を辺りに吹き飛ばす作業を繰り返している。
彼らの行く先々には沢山の丸坊主になったタンポポの茎が散らばった。
トルネードが通り抜けた後のように坊主頭の付いた茎が無惨に四方八方散らばっていった。



トルネード達は「こらっ!そんなに種をばらまいちゃ駄目!」と
後から追いついた母親達に目玉を喰らった。












Mditation Flower自分の声でも何でも、音に反応してグラフィックが展開する。、いづれパターンが見えてくるのだけれど、しばしぼんやり眺めてしまう。





緑あふるる森にさまよう

2010-05-03 21:28:49 | 自然観察
この中に緑のバリエーションはどれだけあるのだろう?

湿地帯の泥濘を物ともせず緑に誘われて歩く。

黄菖蒲の花が咲くのはいつだろうか?

花咲くときを今年こそ見逃すまいぞ!












アルムの花はどういうものか写真の撮り難い向きに咲いていて、そのうえ湿気た暗いあたりに多い。
そんなわけで上手く写真を撮る事ができなかった。花が終わると葉も消えてしまい実が赤く色づくまで
目立たなくなってしまう。



この森で初めて紫色のこの花に出逢った。
Hyacinthoides Hispanica Blue ではないかと思うけれど、一体どうしてこんなところに生えてきたものか。。。
何かの理由で、例えば鳥が近所の人家の庭から種をくわえてきたとか、
または庭弄りの好きな誰かがポケットに入れて忘れていた球根を散歩中に思い出して
思わず埋めてしまったのか。。。?







今日はアトリエ近所で特価の白アスパラをみつけた。
2キロgで5ユーロ。早速仕入れて食べてみたがとても美味しい。
苺も2箱買ってみたが甘くて美味しかったので、すっかり満足。
苺と白アスパラガスのサラダも美味しかった。
この時期だけの楽しみだから屋台の前を素通りできないのだ。





Maibaumのたつ日

2010-05-01 22:46:24 | 思考錯誤
五月一日 






お年頃の未婚女性の住む家の前にMaibaumが立っている
青年達は好きな人のために白樺に色とりどりの紙吹流しを飾り付けて前夜の闇に乗じて立てに行く。。。
Maibaumの立たないお嬢さんもあるかもしれない。
4月30日は独身の若者達は村を練り歩き、家々を訪問し歌を歌って酒代を貰うという無礼講。
一晩中飲み明かした奴らがたむろしていた。
また村の中心に立つひときわ大きなMaibaumはその晩若者達が隣村の若者に
盗まれないように見張るという建前でビールを片手に飲み明かす。



そんな五月一日。
タンポポの花が野原を黄色に染めている日に、この家を訪ねると



古い百姓屋の



この台所で



この人が



これを作っていた。(作り方を見たい人はクリック)
"タンポポ蜂蜜"と言う名の"タンポポの花シロップ”



しばらくしてこいつが散歩に行くというので共に出かけた



そらは奇妙な雲に埋め尽くされたり、それでもたまに太陽が顔をのぞかせる空模様



小川の際にはPestwurz (Petasites) が沢山生えていて、
頭痛偏頭痛のセラピーに使われたり、花粉アレルギー対策でも脚光を浴びた事もある植物。
大昔はこの葉を今で言うトイレットペーパーとして利用されたという事だ。
それより、日本のフキの親戚なのだからきゃらぶきにできないものか?
と熱い視線を送る。



水際にはCaltha palustrisも咲いていたり、



しばらく歩くと緩やかな坂道をゆく。
針葉樹林の足元に細かい白い星のような花が一面に広がっていた。
(写真ではよくわからないのが残念だ)



この奇妙な入り口は友人の家の隣にある教会塔の入り口だ。

早足でガンガン歩く散歩に息を切らせて付き合い帰ってくると
すっかり草臥れてお腹もぺこぺこになりパンにタンポポシロップをたっぷり塗って
カフェオレ2杯と一緒にお腹に流し込みやっと人心地が付いた。



実はこの日、友人の住む町のこの画廊を6月に個展をするので下見に行ったのだった。



こやつは私のカメラに鼻判子を押そうとしていた。


用事も済んで、とても気持ちのよい散歩と
美味しいお茶を頂き、皆と楽しくおしゃべりをして
大変良い一日だった。

彼の散歩にはもう付いてゆかないとひそかに心に決めた。
足の長さの違いだってある。
歩くのに精一杯で話もできやしないのだった。。。