http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK201203240016.html (大阪府教育・職員条例が成立、維新・自・公など賛成8割:朝日新聞2012年3月24日ネット配信記事)
http://www.osakaben.or.jp/web/03_speak/kanri/db/info/2012/2012_4f66fbc1bf410_0.pdf(大阪府の教育行政基本条例案、府立学校条例案及び職員基本条例案に関する大阪弁護士会会長声明、2012年3月19日付け)
あれだけ各界からこの条例案の内容や趣旨のおかしさが指摘され、批判され・・・・。
マスメディアもアメリカやイギリスの類似の教育改革事例などを取り上げて「うまくいかない」という話がでてきていて・・・・。
保護者や大阪府内の各地の住民からも疑問や批判の声があがっていて、大阪以外のところからも疑問や批判の声が出てきていて・・・・。
大阪弁護士会からも会長声明が出されているのに・・・・。
そして、大阪の府議の間でも少数派ですが、継続審議を求める声があったようなのに・・・・。
とうとう昨日、大阪府議会の大阪維新の会・公明党・自民党の各会派は、教育行政基本条例・府立学校条例・職員基本条例の3つの案を可決・成立させてしまいました。
「いったい、大阪の府議のみなさんは、こんな問題だらけの条例3つを成立させて、学校や子どもをどうするつもりなのか?????????」
正直、がっかりしました、この3条例案に賛成した府議のみなさんの今回の判断には。
もうちょっと大阪府民、特に保護者たちの声や、マスメディアの調べたことや学識経験者の意見などに耳を傾けて、じっくりと審議するのかと思いましたが、それすらもしないんですよね、この3条例案に賛成した府議のみなさんは。
となれば今後、府議会でこの3条例案に賛成した府議のみなさんには、なんらかの形で、きっちりと「おとしまえ」をつけていただきましょう。
それはどういうことか?
今後、大阪府のこの3条例にもとづく施策が具体的に実施され、府立学校が統廃合されたり、教職員が整理されたり、さまざまな面で自由が奪われて抑圧された結果、子どもたちにさまざまな不利益が生じたり、保護者の子育てにさまざまな困難が生じたら、すべて、この3条例案に賛成した府議会の会派、府議のみなさんに、苦情を申し立てる、ということです。
また、この3つの条例案は、大阪府教委が前の大阪維新の会提案の教育基本条例案を修正して案を作成し、府市統合本部にて松井知事・橋下市長と彼らのブレーンたる特別顧問といっしょに内容を検討して、最終的に大阪府議会に提案したものです。ということで・・・・。
この上記の3条例案実施に伴う子どもたちの不利益や、保護者の子育てに関する困難などについては、すべて松井知事、橋下市長、特別顧問のみなさんにもぶつけましょう。
ちなみに、おそらくこういう苦情を府市統合本部や特別顧問、そして橋下市長にぶつけたら、そうしたら橋下市長は「あれは府の問題だから府知事や府教委、府議会へ言え」といい、特別顧問は「府のほうで決めたことだから」というかもしれません。そういうことが出てきた場合は「府市統合本部は自分達の都合のいい施策を決めて、その失敗の責任を回避するためにつくった組織」と、あちこちでいうことにしましょう。なぜなら、「ほんとうに府の問題であれば、府市統合本部で何も話し合うことなんてないはずだ」といえるわけですし、「府の問題にいちいち、橋下大阪市長が首突っ込むなよ」ともいえるわけですから。
そして、大阪府教委です。以下の記事を見てください。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201203230056.html (大阪府教委の委員長、辞任へ、教育条例「責任感じる」:朝日新聞ネット配信記事2012年3月23日付け)
「政治が暴走する可能性を残してしまった」といって、大阪府教委の教育委員長がこの件で辞任を申し出ているわけです。
他の教育委員のみなさんは、この教育委員長さんの辞任をどう考えますか? みなさんは辞任するのですか? それとも辞任せずに残って、「政治が暴走する」ことを食い止めるために、ぎりぎりまでたたかうのですか? 後者ならば「がんばれ!」と応援しますが。
それこそ去年の秋、この教育基本条例案がそのまま議会を通るようなら辞職するとまでタンカ切っていた大阪府の教育委員の方、これからどうしますか? 今後は辞めずに府教委に残り、3条例にもとづいて、喜々として大阪維新の会や自民党・公明党などの府議会各会派や、松井知事と手をとりあって、その教育施策の実施に尽力するんですか? だとしたら、あなたたちの去年秋のタンカはなんだったんですかね?
というような次第で、3条例案が大阪府議会で可決成立したからといって、この条例が廃止されるまでの取り組みは続きます。また、可決成立した3条例を、当初のねらいどおりに好き勝手やらせないための取り組みがあります。
私たちはどんなことがあっても、このまま、あきらめたりなんかしない、負けない。
子どもたちの大好きなアニメ「プリキュア」シリーズの言葉ではありませんが、今日から新たな取り組みのスタートです。