http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2012-03-21/2012032115_02_1.html (学校選択制疑問相次ぐ 大阪市 区長・教委らがフォーラム:しんぶん赤旗2012年3月21日づけネット配信記事)
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120321-OYO1T00207.htm?from=main1 (学校選択制 教師ら異論 大阪市初の公聴会:読売新聞2012年3月21日づけネット配信記事)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120320/edc12032022290002-n1.htm (【激動!橋下維新】学校選択に懐疑的な声続出:MSN産経ニュース2012年3月20日づけ配信記事)
http://webnews.asahi.co.jp/abc_2_007_20120320008.html (<大阪>学校選択制に反対意見相次ぐ:ABCウェブニュース2012年3月20日付け配信)
赤旗を含む新聞3紙と朝日放送のネット配信のニュースを比べてみると、読売新聞が「保護者のなかには賛成意見もあるのに、教師が学校選択制に反対意見を述べようとしている」という印象を与えようとしている様子がうかがえます。他の3つからは、保護者が学校選択制に反対したり疑問を投げかけたりしていることがきちんとうかがえます。
ちなみに、教員も人の子どもの親である場合もありますから、教員としてだけではなく保護者としても学校選択制に反対する場合もあります。また、たとえ我が子がいなくても、学校現場を離れて一市民、一住民として学校選択制に反対だという教員もいるはずです。この件に関しては、読売新聞の書き方だけが今回、少しある方向に印象を操作しようという意図がうかがえたので、そのことを先に、指摘しておきます。
さて、橋下市長・大阪維新の会代表は「民意」という言葉がお好きですが、彼の大好きな民意は、選挙での投票行動という形で、しかも自分たちの地域政党やその候補者に投票した民意のみ。彼のやろうとしている学校選択制導入にノーという民意について、彼らがどこまで誠実に対応するのかが見ものです。
また、今後「私は各区長に学校選択制を導入するよう指示したけど、最終的にそれを導入するかどうかは各区長にゆだねる」という態度を橋下市長がとるのであれば、この大阪市内24区で実施するフォーラムのすべてで学校選択制導入に否定的、批判的なコメントが出た場合、彼はどう判断するんですかね? その場合は別のところに民意を求めるんですかね? たとえば予算を投入して住民アンケートをとるとか・・・・。
それにしても、「教育基本条例案」にしても「学校選択制」にしても、あちこちから批判や非難の声があがっているのに、まだ強行するんですかね、大阪維新の会や橋下市長・松井知事? 大阪市議会に出された案は5月議会まで継続審議になるようですが、府議会はどうするんですかね?
反対の声として現れた民意に対して、大阪維新の会や橋下市長・松井知事の「誠意」を問いたいですね。