2067冊目はこの本。
松岡完『ベトナム症候群 超大国を苛む「勝利」への強迫観念』(中公新書、2003年)
ここのところ東京出張や小豆島旅行など、遠出が相次ぎ、忙しくてなかなか本が読めなかった。
そんな状況のなかで読んだのが、この本。
これはイラク戦争やタリバン戦争など、いわゆる9.11テロ後のアメリカの外交・軍事情勢を考えるために、「ベトナム戦争以後湾岸戦争を経て90年代末まで」のそれをふりかえるという作業をした本でもある。
要するに「ベトナム戦争での手痛い打撃」から立ち直るために、アメリカの政府・軍などがどのような戦略を練って動いてきたか・・・ということ。それを描いた本だということ。
この本に描かれた「ベトナム症候群」は、今のアメリカの政府・軍にもさまざまな影響を及ぼしているように思われる。