2224冊目はこの本。
想田和弘『観察する男 映画を一本撮るときに、監督が考えること』(ミシマ社、2016年)
この本は著者の想田さんがうちの大学に来られて、講演会をされたときに買って、著者サインをいただいたもの。当日の講演内容も、この本の内容や「牡蠣工場」の話などとつながっていました。
この本は、今度公開される映画「牡蠣工場」の撮影、編集プロセスを中心に、「観察映画」と呼ばれる作風になぜ想田さんが至ったのかをまとめた本。
従来のテレビのドキュメンタリー番組制作への違和感等々を含めて、想田さんが率直に語っておられる内容のなかに、学校事故・事件での事実究明の調査にも相通じる内容があって、いくつか自分も共感できるところがありました。