できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

今日(7月9日)のプリキュアの話です。

2017-07-09 09:38:42 | プリキュア話

おはようございます。日曜日の朝ですので、まずはいつものとおり、プリキュアの話からです。

最近、どうもこの毎週のプリキュアの話を読んでくださっている方が居られるようで・・・。先日、打ち合わせでお目にかかったある雑誌編集者の方も、この毎週のプリキュア話を読んでおられるそうです。たいへん、ありがたいことですね、はい。

さて、来週からいよいよ新しいプリキュア・キュアパルフェが登場なので、予告編にもCMにもキュアパルフェ関連のものがでてきましたね。キュアパルフェはどうやらCMを見る限り、新体操のリボンみたいなアイテムをつかってたたかうのでしょうか? あと、新プリキュア=キュアパルフェ=きら星シエル=妖精のキラリンというのも、なんとなく、察しのいいお子さまなら今日の放送分でわかったことでしょう。

それから、今日はジュリオが妖精・キラリンの双子の弟、ピカリオであるということもわかりましたね。いちご山からスイーツ作りの修業のために、キラリン・ピカリオの双子はパリに出かけた。いつかふたりで伝説のパティシエ・プリキュアになることを夢にみて・・・。

でも、次々にスイーツづくりで成功して、人間にまで変身する力を得たキラリン=きら星シエルに対して、失敗ばかりでうまくいかないピカリオ。そんなピカリオの闇のキラキラルに目をつけるかのようにノアールがやってきて、ピカリオはジュリオと名を変え、闇の力を解放し、スイーツからキラキラルを奪っていく存在になります。

そして今回も、ジュリオはプリキュアを倒し、修業がうまくいかなかった自分の悔しさを姉・キラリンにぶつけるべく、ジュリオ自身のもっている闇の力を全部解放して、プリキュアたちにぶつけてきます。

それでですね・・・。ここからのシーンが今回、印象的。

これはきっと「荒れている子どもたちとつきあう教職員や保育士、ソーシャルワーカーやカウンセラーのみなさん」にぜひぜひ、見ていただきたいシーンかと。

まず、ジュリオは自分の持っている闇の力、つまり、パリでの修業がうまくいかなかった悔しさや姉・キラリンに対する腹立たしさなど、いろんな思いを全部解放して、キュアホイップ(いちか)にぶつけてきます。

でも、その闇の力をぶつけられたキュアホイップは、なんと、カスタード・ジェラート・マカロン・ショコラの4人のプリキュアの力を自分にあつめて、ジュリオの攻撃を一身に受け止めようとするんですね。

どうしてそんなことをするのかというと・・・。

ジュリオの攻撃を一身に受け止めているときに、闇の力の向こうに、ジュリオがピカリオだった頃のさみしさとか悔しさ、悲しみが、キュアホイップにだけは感じとれる。だから、ジュリオの攻撃に負けないで、キュアホイップがそれを我が身で受け止めれば受け止めるほど、ジュリオの根っこにあるピカリオの悲しみが見えてくる・・・。

そしてキュアホイップは、そのピカリオの悲しみのさらにその奥に、もともとピカリオがスイーツ大好きで、姉・キラリンに一度、おいしいワッフルをつくってほめられたことがあることを知りますと・・・。「スイーツ大嫌い」というジュリオのことばは、ほんとうは「スイーツ大好き」という気持ちの裏返しだということに気付きます。

そのあとは、5人のプリキュアたちの力を集めて、いつものとおりデコレーションケーキの山のなかにジュリオを閉じ込めて、もともとあった「スイーツ大好き」って気持ちに働きかけます。その結果、ジュリオはもとの妖精・ピカリオの姿にもどるってわけですね。

この「ジュリオの攻撃を一身に受け止めるキュアホイップ」と、「そのキュアホイップを支える4人のプリキュア」って、何か示唆的ですよね。ちょうど学校で荒れて、何かとある特定の教員に突っかかる子どもと、その子どもの本心を理解するために、その特定の教員を他の教員みんなで支えているような、そんな場面のようにも見えました。

なおかつ、プリキュアの世界では「もともと、根っから悪い人(妖精)はいない」という前提に立っていて、「その見た目悪いように見えたり、あるいは今は悪いことをしていたりする人(妖精)でも、心の内側のどこかに眠っているよい部分に働きかけて、そこから一気にその人の変わるタイミングをさぐっていく・・・」ということ。これも過去のプリキュアにも何度かでてきた場面ですが、そういうことがまた今回も描かれていたように思いました。

ただ・・・。こういうジュリオ=ピカリオの気持ちをはじめて知ったきら星シエル=キラリンは、どうやら次回、ものすごく落ち込みそうです。

なにしろシエル=キラリンは今回、「自分はいちか(=キュアホイップ)のように、誰かの気持ちをまっすぐに受け止めることができなかった・・・」というようなセリフを残していますので。要するに、スイーツづくりの技術はうまくても、スイーツをつくったり食べたりする人の気持ちにまで、シエル=キラリンは目を向ける余裕がなかったってことですね。それゆえに、弟・ピカリオ=ジュリオがノワールの手先になって、闇の力を解放するようになったわけなので。また、予告編でもシエル=キラリンが落ち込んでいる場面が描かれていました。

そして予告編を見ていると、そんな落ち込んだシエルのところに、ノワールがどうやらやってくる・・・というところから、さて、シエルがどうやって新しいプリキュアに変身していくのか。そこが楽しみですね。

ということで、今日のプリキュアの話、おわります。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 昨日(7月2日)のプリキュ... | トップ | おかげさまで無事、今学期の... »
最新の画像もっと見る

プリキュア話」カテゴリの最新記事