2056冊目はこの本。
島沢優子『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実―そして少年は死ぬことに決めた―』(朝日新聞出版、2014年)
2012年の年末に起きた大阪市の桜宮高校バスケットボール部主将の自死事件について、遺族側へのていねいな取材をもとに書かれたと思われる本。
このご遺族と亡くなった子どもがバスケットボールにどのように向き合って暮らしてきたのか。
また、亡くなる直前のお子さんや部活のあり方の問題点など、ていねいに書かれているように思った。
ただ、それだけにこの本を読むとよく見えてきたのだが、スポーツ部活動中における顧問教師の暴力(体罰)・暴言と、これを容認・支持する学校の土壌などを背景にした、いわゆる「指導死」事件としてやはり、このケースはみなければいけないと思う。
とすれば、この本の著者にもう少し「指導死」に関する理解があれば、記述のし方も変わってきたのではないか・・・というところも、なきにしもあらず。
桜宮高校バスケット部体罰事件の真実―そして少年は死ぬことに決めた―
島沢優子『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実―そして少年は死ぬことに決めた―』(朝日新聞出版、2014年)
2012年の年末に起きた大阪市の桜宮高校バスケットボール部主将の自死事件について、遺族側へのていねいな取材をもとに書かれたと思われる本。
このご遺族と亡くなった子どもがバスケットボールにどのように向き合って暮らしてきたのか。
また、亡くなる直前のお子さんや部活のあり方の問題点など、ていねいに書かれているように思った。
ただ、それだけにこの本を読むとよく見えてきたのだが、スポーツ部活動中における顧問教師の暴力(体罰)・暴言と、これを容認・支持する学校の土壌などを背景にした、いわゆる「指導死」事件としてやはり、このケースはみなければいけないと思う。
とすれば、この本の著者にもう少し「指導死」に関する理解があれば、記述のし方も変わってきたのではないか・・・というところも、なきにしもあらず。
桜宮高校バスケット部体罰事件の真実―そして少年は死ぬことに決めた―