2073冊目はこの本。
柳澤協二『亡国の集団的自衛権』(集英社新書、2015年)
学生たちに一度、読ませてみたいなあと思った本。元・防衛官僚として、今の日本国憲法の枠組みを堅持しつつ、どのように実効性のある安全保障政策をつくっていくのか・・・ということに苦心してきた著者の立場からすると、今の安倍政権がすすめる集団的自衛権容認の動きというのは、危なっかしくてしかたがないんだろう。私としても、この著者の主張のラインにまでいったん、危なすぎる今の政権の安全保障政策は後退すべきだと思う。でないと、ほんとうにどこで戦争に巻き込まれるか、あるいは自ら進んでたたかいを挑むのか、危ないところに来ていると思うから。