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京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

「劇場版映画プリキュアスーパースターズ」を見ました。

2018-03-17 19:10:54 | プリキュア話

こんばんは。つい先ほど映画館から帰ってきました。

今日からいよいよ、劇場版映画の「プリキュアスーパースターズ」が公開ですので。

それでですね、1つめの画像が「HUGっとプリキュア」の3人組のクリアファイルのセット。2つめが今日見てきた映画プリキュアスーパースターズのパンフレットです。

いや~。ほんと、劇場版映画のプリキュアって奥が深いですね~。

なにしろ、基本的にはお子さま向けアニメですから、お子さまが見て喜ぶような展開でなきゃいけません。

でも、お子さまを映画館に連れてきて、いっしょに見ているおとなの鑑賞にも耐える作品にしていなければ、70~80分間、つきそいのおとなたち、しんどいです。

そこで、毎年毎年きっちりと3月と10月の劇場版映画で、東映アニメーションのプリキュア制作陣は、「このお子さまとつきそいのおとな、両方が楽しめる映画づくり」という難しい課題にチャレンジして、一定レベルをクリアしつづけているわけですわ。このことって「ほんと、すごいわ~プリキュア制作陣」って思います。

それから、たった70~80分間の劇場版映画のなかで、今回だと主役のキュアエールが、幼さ満開のただのドジっ子から、「おとなへの道」を歩きはじめる人に「成熟」するんですよ。これもまた「深い話やな~」っておもいます。

そして、そのキュアエールが「おとなへの道」を歩きはじめるようになるためには、「成熟のための喪失」という課題を達成するためのプロセスがあるというのか・・・。

○幼さの残る自分自身との決別。あるいは、幼い頃に未解決だった自分自身の課題との対峙。

○その自分自身の課題との対峙のプロセスで起きてしまう、誰かとの悲しい別れ。

○その誰かとの悲しい別れのプロセスをくぐりぬけたあと、「それでもなお、自分が未来に向けて大事にしたい何か」を見つけること(今回の映画でのキュアエールの場合、美しい花でいっぱいのお花畑と、そこに居る不思議な赤ちゃん・はぐたん)。

○そして、このプロセスのあいだ、常に自分といっしょに過ごしてくれる「仲間」が居るということ(今回の映画でのキュアエールの場合、それは他のプリキュアたちですが)。

とまあ、これだけの見せ場をつくってくれるわけですね。

いや~ラストの場面で、一方で大事な誰かとの別れに涙を流しながら、でも、にっこり笑って、お花畑にいる不思議な赤ちゃん・はぐたんを抱きかかえようとするキュアエールの姿。そんなキュアエールにそっと寄り添う仲間のプリキュアたち。「深いなぁ~。こうやって、この子たち、おとなになっていくんだね・・・」って思って、思わず涙でてしまいました、ははは・・・。

ということで、一度、お子さま連れでなくても、映画館に足を運んでプリキュアの映画、見てください。ほんと、お子さま向けアニメの作りをしながらも、奥が深いですから。

 


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