こんにちは。気づけばもうお昼ですねえ。朝からプリキュアを見て、いままでゴロゴロしてました。
では、今朝のプリキュアの話、いつもどおり書いておきます。今日も日曜日です(笑)
今回放送分のプリキュアは、実に「奥が深いな~」って思いました。惑星サマーンからやってきたララちゃん(キュアミルキー)が、先週の放送分から地球上で過ごしてもいいことになりました。そこで今週から「羽衣ララ」という名前で、他のプリキュアたちといっしょに学校に通い始めます。その学校に通い始めるなかで起きる出来事と、それへの対応を通じてのララと他のプリキュアたちとの関係の深まりが、今回のテーマになるのですが…。
それがまぁ、なんと「AI全盛の時代の学校が子どもたちにはたす役割」みたいなことを考えさせるような、そんな展開になるんですね。なにしろララちゃんが生まれ育った星では、ずっと子どもたちがAIに頼り切りで生活するのが常だったわけですから。今回はこのテーマに見どころを絞り込んで、コメントを書いておきます。
まず、地球で暮らせるようになって何がしたいか尋ねられたララちゃんは「学校に通いたい」といいます。先週登場した映画監督のアブラハムさんが手続きをして、ひかるちゃん(キュアスター)たちのいる学校にララちゃんも通い始めます。でも、そのときにララちゃん、左腕の手袋を置いていきます。その手袋にはAIがセットされているのですが。
実際にララちゃんが学校に通ってみると、エレナちゃん(キュアソレイユ)やまどかちゃん(キュアセレーネ)とも顔見知りということで、「あの転校生ってなに?」と周囲の生徒たちに思われたりもします。「海外からの転校生」として紹介されたので、「どこの国?」と聴かれたりもします。
ララちゃんにとっては、学校で見るもの聞くこと、経験することすべてが「不思議」に思えます。それこそ、ひかるちゃんたちが2ケタの計算を暗算でやっていること自体が、ララちゃんには不思議です。なにしろ自分の生まれ育った星では、何かわからないことがあるとすべてAIが答えてくれるから。そんなララちゃんに、ひかるちゃんは「学校ってわからないことを学ぶところ」と伝えます。
でも放課後の教室の掃除の場面で、タツノリくんからモップを渡されて部屋をきれいにするように言われて、ララちゃんは「そうじの仕方がわからない」と思い、戸惑って、ひとりで家(=といっても宇宙船)に帰ってしまいます。
その翌日、ひかるちゃんが迎えに行くと、今度はララちゃん、手袋をはめてAIも学校に持っていきます。そのために学校での失敗は少なくなったのですが、でも、その様子を見て、逆にひかるちゃんは心配になります。そこで「学校、楽しかった?」とひかるちゃんが聞くと、ララちゃんは「AIのおかげで失敗しなくなった。(プリキュアの)みんなに迷惑かけたくない」と。ひかるちゃんは「失敗してもいい」というのですが、ララちゃんは「みんなが変な目で見るから…」と返します。そこでひかるちゃんはエレナちゃんたちに連絡をとり、休みの日の学校にララちゃんを呼び出して話をします。
ララちゃんは「学校に来たらみんなと同じことをしたい。地球ではちゃんとしないと」というのですが…。ひかるちゃんは「どうして学校に行きたいと思ったの?」とララちゃんに尋ねます。そうすると「みんなと楽しく過ごしたかった」と。ひかるちゃんはそれを聴いて、自分も「ララを友だちみんなに紹介できるのがうれしい。最初の日直をいっしょにしよう」という話をします。
そこへ敵・カッパードが現れます。カッパードは通りかかったタツノリくんのイマジネーションを使って、自分の持っていた道具をサーフボードにして、それを武器に攻撃をしかけます。タツノリくんはどうやら、ララちゃんに無理なこと言い過ぎたと反省していた様子。そのネガティブなイマジネーションから、カッパードは武器を創り出したようです。そしてカッパードは「こんな建物がなんだ」と、学校を壊そうとします。
一方、キュアミルキーに変身後のララちゃんはカッパードに対して、「私の知らない世界がたくさんある。もっと知りたい。日直をやりたい。だからこの学校を守る」と言います。まあ、ここからはミルキーショックを出して、サザンクロスショットへと、プリキュアたちの技を出してカッパードを追い払います。
ラストのシーンですが、ララちゃんは何か話すときに語尾に「ルン」というのですが、タツノリくんから登校時に「ルンって言ってよ。その方が好き」と言われます。また他の生徒たちからも「おはよう、ルンちゃん」って声をかけられます。この日がララちゃんのはじめての日直の日で、やっぱりAIをはずして登校していたようです。
まあ、こんな感じで、異星人ララちゃん=キュアミルキーの地球の学校初体験の話が済んだわけですが…。でも、今回の話。「どれだけAIが発展した社会になったとしても、子どもたちは仲間を求めて、仲間とかかわれる場所がほしい」ということ。また、「仲間とのかかわりのなかでしか経験できない、学べないこともある」ということ。そして「AIがどれだけ発展したとしても、子どもたち自身がいろんな経験を通して、身に付けていくべき力がある」ということ。そういうことを、プリキュアの物語を通して語っている感じがしました。ちょうど先日、全学FD研修でAIとデータ科学の発展に関する話を聴いたところだったので、仕事の話とプリキュアの話がうまくつながった感じで、「今年もプリキュアは奥が深い…」と思わずうなってしまいました。
ということで、今日のプリキュの話はおわりです。
次回はいよいよエレナちゃんの家族、特に兄弟姉妹の話ですね。こちらはこちらで、「子どもの日」放送分っぽい話になるのかな~と期待しています。