ポッキー

週に１度ぐらい次女と孫娘が仕事帰りにやってくる。
ご主人が単身で遠方にいるため、休日の時だけしか家には帰ら
ないので気分転換にやってくる。この時だけは、わが家は４人
になりワイワイガヤガヤのさわがしい夕食になる。
・
ビールを飲んでいると、孫がお父さんから買ってもらったポッ
キーをテーブルに置いた。以前に何度か食べたことがあるが、
特に好物とまでは思っていなかった。「じいちゃん、食べる」
、「うん、じゃぁ少しだけ味見だけしてみようかな」。
・
箱を開けそして袋をやぶって、２～３本手渡しでもらった。
ビールを「ゴクン」と飲み、ポッキーを「パリパリ」と食べて
みた。すると、あっさりとしたポッキー味に、塩がまぶされて
いて淡泊だがビールと絶妙にあい、思わず「うまい」。
・
晩酌のつまみはナッツ類が多いが、それに比べるとあっさりと
した塩味ポッキーは、昔食べたなつかしい味がしていいもんだ
なと思った。「とてもおいしいから、もう少しちょうだい」と
追加であと２～３本いただき、「バリバリ」、「おいしい」。
孫娘も私がこんなに「おいしい」と言うとは思わなかったよう
で、意外な顔をしていた。
・
次の休日に出かけたときは、是非ポッキーを買おうと思った。
これを励みに昔なつかしい味探しをしてみようかな。意外と
当時おいしいとは思わなかったものでも、第２、第３のポッキ
ーが身近なところにあるのかもしれないな。





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