今回の講座は、茨城大学連携で茨城大の水戸キャンパス内にある茨城大学地域総合研究所というそうな。建物には「常陽亀山記念館」の看板が掲げられている。前を通る学生に聞いても亀山の由来も、何故亀山なのかも分からない、という。
今日は前回の残り部分と、「ジオをみつめる~地震の教訓より~」である。
前回の続きは茨城県の新第三系(久慈山地の地質)から始まった。日本列島の骨格は1500万年前に日本海と拡大とグリーンタフと西黒沢海進により形成された。まず1500万年前日本海盆が開き、次に大和海盆が開いた。これらによって棚倉破砕帯ができた。茨城県の中生界(八溝山地の地質):これは中生代の付加体で、海底プレートの上に玄武岩その上に放散虫などの石英質の殻をもつプランクトンの遺骸の堆積物であるチャート、次に珪質泥岩、その上に泥岩砂岩が堆積したものが、プレートの沈み込みにより剥ぎ取られたものだ。次には、筑波山の造山作用。後期白亜紀(約7500万年前)のはんれい岩、筑波花崗岩は古第三紀初頭(約6000万年前)に貫入したものである。中生代(白亜紀後期)と新生代(第三紀)の堺は6500万年前であるが、この年代は記憶に留めるように、とのことだった。これは隕石の衝突による恐竜絶滅の時期であるからである。茨城県の古生界(阿武隈丘陵の地質):5億年前(カンブリア紀)の日本最古の岩石がある日立の話。そのころゴンドワナ大陸の東の縁に火山弧として日本は誕生した。
次は、本日予定のテーマで、「ジオを見つめる~地震の教訓より~」である。パワーポイントによる講義。それは、資料としてコピーと、パンフレット「防災書」が配布された。先の東日本大震災の災害の津波、液状化、地滑りの原因の説明と、茨城県の被害状況、それにそれらを今後に生かすべき防災についての説明だった。
今まで教科書やジオサイトの本で独習してきていたので全ての話が理解できた。本だけでは必ずしも十分な理解ができないところがあるが、説明を聞くとそれがよく分かるようになる。やはり、本のみでの勉強には理解度とその深さに限りがある。