チャイコフスキーのバレエ「くるみ割り人形」からインスパイアされた物語。ディズニーによる実写映画化です。
くるみ割り人形と秘密の王国 (The Nutcracker and the Four Realms)
愛する母を亡くして心を閉ざしていたクララ(マッケンジー・フォイ)は、クリスマスイブの夜に、母が遺してくれたという鍵のかかった卵形の小箱を受け取ります。その鍵を探し求めて、クララは4つの王国からなる不思議な世界へと足を踏み入れますが...。
「くるみ割り人形」は、チャイコフスキーの音楽もバレエも大好きな作品です。特にこの時期は、ニューヨーク・シティバレエの夢のような舞台を思い浮かべながら、気がつくと音楽を口ずさみ、うきうきした気持ちになっています。
ということで、予告を見た時から楽しみにしていた本作。多少アレンジされていることは承知の上で、ディズニーがこの夢の物語をどのように描いているのか? クリスマスシーズンのきらきら気分を味わいながら、見に行ってきました。
もうひとつ楽しみにしていたのは、アメリカン・バレエシアター(ABT)のプリンシパル ミスティ・コープランドが特別出演していること。コープランドはABTの初めての黒人女性プリンパルとして話題になっていた頃から注目していました。
相手役は世界的バレエダンサーで、最近では俳優としても活躍しているセルゲイ・ポルーニン。夢の競演です。
クララを演じるマッケンジー・フォイは、そばかすが愛らしい女優さん。本作ではドレス姿の花のような美しさもさることながら、兵隊姿が凛々しくてきゅんきゅんしました。知的で行動力のある、現代的なプリンセスというのがよかったです。
びっくりしたのがキーラ・ナイトレイ。予告を見た時には、まったく気がつきませんでした。話し方も高く上ずった声で、いつもと全然違います。夫はシンディ・ローパーみたいと言っていましたが、私は「ハンガーゲーム」のエリザベス・バンクスを思い出しました。^^ キーラの新境地? 新しい魅力を発見しました。
クララを助けるくるみ割り人形=キャプテン・フィリップにジェイデン・F・ナイトくん。このほか、モーガン・フリーマンとヘレン・ミレンが、脇をしっかり支えています。
期待を大きく上回るものではなかったけれど、映像や衣装がすばらしく、クリスマスシーズンにぴったりのかわいらしい作品でした。ネズミが大きな役割をはたしているのがディズニーらしいなーと思いました。^^
私は音楽とバレエを楽しみにしていたので、実はランランのピアノが聴けるエンディングが一番気に入りました。コープランドとポルーニンのバレエのほか、ジェイデンくんがキレキレのダンスを見せてくれます。
Lang Lang - The Nutcracker Suite (From "The Nutcracker and the Four Realms")