
友人Tさんがとある喫茶店で彼女にプロポーズした、と報告があったのが先月。
その喫茶店というのは、同じく友人の森沢君の書いた小説『虹の岬の喫茶店』のモデルになった千葉県房総半島にある小さな喫茶店です。
この本はこの秋公開される、吉永小百合さん初プロデュース、初監督の映画『不思議な岬の物語』の原作。
そして実在するこの小さな喫茶店が、映画の舞台になっています。
原作本と作者ノ図

で、その場にいたみんなで、そこに行って幸せな二人にあやかろう!映画化をお祝いしよう!ということに即決。
プロポーズをしたご当人に幹事を任せ、ガイドには森沢君自身を立てるというなんともむちゃぶりなツアーズが結成されました。
さらに先週その作品がモントリオール映画祭でダブル受賞をするといううれしい話が飛び込んできて、大盛り上がり。
ところが、そのさなか、ハプニング勃発。
いつものように9時のニュースをぼーっと見ていたときのことです。
先のモントリオール映画祭のダブル受賞の話題がのぼり、その流れで、これから訪ねる予定の喫茶店がとりあげられました。
私は初めて訪問するので、どんなところなのかしら?とわくわくしていましたら
この喫茶店のマスターである明るい元気なS子さんがニコニコしながら撮影のこ惚れ話。そして常連さんから、思い出ノートへ。
そのノートは、ここを訪れたお客さんたちが思い思いに書いて行ったものです。
日本国内だけでなく、韓国からも森沢君の原作を読んで訪ねてきたという人や、
喫茶店のファンの人たちがたくさん書き込んでいます。
(かっこ内は私の心の声です。)
すると、レポーターさんがノートを見ながら
「ほんとうに、たくさんの人がかかれてますねー。」
(ヘーいっぱい訪ねてきてるのね。ますます楽しみだわ~)
「そうなの、ほら。これなんか、ここでプロポーズしたって、ね。」とS子さん。
(へー、Tさんもプロポーズしたっていってたし、この場所はほんとにすてきなところなんだな~)
スタジオのメインキャスターO氏にむかってレポーターさんが
「えー…『本日この喫茶店でプロポーズしました。』すてきですねー」
そしてそのノートがモニター画面いっぱいに。
(だーーーー!!!!!)
署名を見ておのろいた!!
Tさん、そのひとじゃん!!!
おーーーい。
Tさんいわく
「だーーーー!!!全国にばれた!!」
うむ、ばれましたな。

もうこれは、ぜひ喫茶店で本物を拝見しなきゃ。
幸せは分かち合うと倍々に増えるのよ。
ほんと、おめでとう。
そんなこんなでいよいよ虹の岬ツアーズがはじまりました。
こちらが岬の喫茶店。

つづく。