その1はこちら
さて、いよいよ参観開始。
見学者はこのバッジをつけることになっています。
こうして間近に見ると、本当に大きな宮殿だと実感。お掃除にどのくらいの人が必要なのかしら、とつい考えてしまうところが平民。
かつてベルサイユ宮殿では、宮殿内のシャンデリアのロウソクをひたすら灯す(そしてひたすら消灯する)専用の係という部署があったそうですが、
この宮殿もそれぞれの仕事に合わせて専用の係がいたのでしょうね。
ヨーロッパならさしずめグリフォンあたりが意匠として使われるところ、鎧武者が睨みをきかせていました。
鳳凰と桐のご紋章。
ここが館内見学コースの入り口です。
見て!この廂(ひさし)!!
残念ながら内部は撮影できません。
通常,見学できるのは『羽衣の間』『朝日の間』『花鳥の間』『彩鸞(さいらん)の間』そして中央階段と2階大ホールのみ。
*公式写真にリンクしてあります。クリックしてね。
羽衣の間は今回訪日されたインドのモディ首相が安倍総理と記者会見をしたところでもあります。
今回、特別に公開されたのが『東の間』
横に細長いコンパクトなサイズのお部屋です。
壁には砂漠、ピラミッド、椰子の木などが描かれ、全体がオリエンタル調に統一されていました。
何でも、晩餐などのあと殿方が煙草を吸うために作られた応接室だそうです。
現在は、政府要人、来賓の記者会見場として使われているそうです。
この日は一般公開ということで、敷き詰められた絨毯が部屋の角に巻き上げられ、滑り止めシートが敷かれておりました。
ちょっと感動したのが、大ホールに飾られた小磯良平画伯の二枚の群像図。
実はこのホールに入った時、いきなりたくさんの人にい話しかけられたような感覚になりました。
周囲にはもちろんたくさんの見学者がいらしてボランティアの方たちの解説に耳を傾けたり、グループで話しながら移動していたり
確かにざわついていいました。
しかし、それとはまったく別。
むしろ、一瞬そういった声は掻き消えて、一時停止をしたような空間をふわふわ歩いている感覚でした。
おかしな話ですが、なぜか涙がでてきてしかたなく、他の方たちに見つからないようにするのが大変でした。
そして、ホール反対側にあるショウケースに展示されている東京サミットの時各国首相の署名がある芳名帳。
主催国の長として最後に記されていたのが、故・大平正芳首相の署名。
柔らかく気取りのないそれでいて温かい文字です。お会いしたことはありませんが、人柄がしのばれました。
以下,余談。
あまり知られていないことですが、大平氏はクリスチャンでした。
実はこのことが、国際外交の際にイギリスサッチャー首相を初めとするクリスチャンの首脳方との距離を一気に縮めた、といわれています。
アーウー総理と国内では揶揄された総理ですが、発言からこのアーウーとのぞくと、実に要点を得た文章になるのだそうです。
よどみなくコむづかしい言葉を並べ立てる一部の政治家の方々に比べると、むしろわかりやすく現実的だと再評価されています。
余談おわり。
過去から未来に大急ぎでトリップした不思議な感覚。タイムカプセルのような大ホールでした。
続く。
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さて、いよいよ参観開始。
見学者はこのバッジをつけることになっています。
こうして間近に見ると、本当に大きな宮殿だと実感。お掃除にどのくらいの人が必要なのかしら、とつい考えてしまうところが平民。
かつてベルサイユ宮殿では、宮殿内のシャンデリアのロウソクをひたすら灯す(そしてひたすら消灯する)専用の係という部署があったそうですが、
この宮殿もそれぞれの仕事に合わせて専用の係がいたのでしょうね。
ヨーロッパならさしずめグリフォンあたりが意匠として使われるところ、鎧武者が睨みをきかせていました。
鳳凰と桐のご紋章。
ここが館内見学コースの入り口です。
見て!この廂(ひさし)!!
残念ながら内部は撮影できません。
通常,見学できるのは『羽衣の間』『朝日の間』『花鳥の間』『彩鸞(さいらん)の間』そして中央階段と2階大ホールのみ。
*公式写真にリンクしてあります。クリックしてね。
羽衣の間は今回訪日されたインドのモディ首相が安倍総理と記者会見をしたところでもあります。
今回、特別に公開されたのが『東の間』
横に細長いコンパクトなサイズのお部屋です。
壁には砂漠、ピラミッド、椰子の木などが描かれ、全体がオリエンタル調に統一されていました。
何でも、晩餐などのあと殿方が煙草を吸うために作られた応接室だそうです。
現在は、政府要人、来賓の記者会見場として使われているそうです。
この日は一般公開ということで、敷き詰められた絨毯が部屋の角に巻き上げられ、滑り止めシートが敷かれておりました。
ちょっと感動したのが、大ホールに飾られた小磯良平画伯の二枚の群像図。
実はこのホールに入った時、いきなりたくさんの人にい話しかけられたような感覚になりました。
周囲にはもちろんたくさんの見学者がいらしてボランティアの方たちの解説に耳を傾けたり、グループで話しながら移動していたり
確かにざわついていいました。
しかし、それとはまったく別。
むしろ、一瞬そういった声は掻き消えて、一時停止をしたような空間をふわふわ歩いている感覚でした。
おかしな話ですが、なぜか涙がでてきてしかたなく、他の方たちに見つからないようにするのが大変でした。
そして、ホール反対側にあるショウケースに展示されている東京サミットの時各国首相の署名がある芳名帳。
主催国の長として最後に記されていたのが、故・大平正芳首相の署名。
柔らかく気取りのないそれでいて温かい文字です。お会いしたことはありませんが、人柄がしのばれました。
以下,余談。
あまり知られていないことですが、大平氏はクリスチャンでした。
実はこのことが、国際外交の際にイギリスサッチャー首相を初めとするクリスチャンの首脳方との距離を一気に縮めた、といわれています。
アーウー総理と国内では揶揄された総理ですが、発言からこのアーウーとのぞくと、実に要点を得た文章になるのだそうです。
よどみなくコむづかしい言葉を並べ立てる一部の政治家の方々に比べると、むしろわかりやすく現実的だと再評価されています。
余談おわり。
過去から未来に大急ぎでトリップした不思議な感覚。タイムカプセルのような大ホールでした。
続く。
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