昔はどこも賑わっていたであろう、国道・主要道あるいはそれに準ずる道の峠付近にあったドライブインや茶屋。
峠の茶屋やドライブインという語彙すら、もはや死語に近いか?
現在は一部の例外を除き、ほとんどが閉店しているように思う。 しかも閉店後、かなりの年数が経過しているにもかかわらず、解体されずに廃墟と化している物件が大多数。
昨日走った京見峠の茶屋の営業時と現在の画像。
要するに、需要が無くなったの一言に尽きるのだが。
高速道路網の発達化で、近傍道路の交通量の低下とサービスエリアの設備の充実化。
山中の旧道をバイパスするトンネル等の道路の整備による交通量の低下。
コストパフォーマンスの高い、【道の駅】の進出。 最近は国道沿いとは限らない地域密着型も多い。
都市部から近郊、さらに田舎道にまで拡大するコンビニチェーン。
そもそも、峠まで上ってきて、「やれやれ、ここらで一服しようか」という概念がない。
廃業に追い込まれて解体・更地にしても、土地の次の買い手がつかないのであろう。
京都府のR9とR27の分岐点に昔からある大規模な某ドライブインも、かつては大盛況であったが、
京都縦貫道の開通後、近くのPAに道の駅が併設(一般道からもアクセス可)されてからは休日でも閑古鳥が鳴いている。 特に観光バスは皆無になった。
何か目玉商品のひとつでもないと、存続は難しいのかも知れない。
一方で、以前の記事に書いた舞鶴市の昭和レトロな【ドライブインダルマ】のように、健在な処もある。
ドライブインダルマの自販機のうどんが食べたくなってしまった。