宮内庁治定の天皇陵は112陵。 昭和天皇が第124代だが、合葬された陵が複数あるので計112陵となる。
京都・奈良・大阪の3府県で106陵を占める。 京都府が約6割とやはり一番多い。
東京都がご存知の通り大正天皇・昭和天皇の2陵、あとは滋賀・兵庫・香川・山口に各1陵のみ。
過去の当ブログに何度か登場して、重複する内容になるのをお許しいただきたい。 記事中、カッコ内の日付は当ブログに書いた当時のもの。
滋賀県・第39代弘文天皇陵(2019.11.6)。 大津市御陵町、大津市役所と消防署の裏手にある。 下画像左のビルが市役所、その右側。
第38代天智天皇(2023.5.10)の第一皇子、別名大友皇子。 壬申の乱で叔父である大海人皇子(後の第40代天武天皇)に敗れ、自害する。
兵庫県・第47代淳仁天皇陵(2021.6.23)。 兵庫県に唯一、それも淡路島にある。 訪問時の画像を再掲した。
藤原仲麻呂の乱が失敗し、廃位され淡路国に流された。
香川県・第75代崇徳天皇陵。 坂出市にある。 保元の乱で第77代後白河天皇に敗れ、讃岐国に流された。
小倉百人一首の77番に崇徳院の歌がある。 瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の われても末に あはむとぞ思ふ
山口県・第81代安徳天皇陵。 下関市にある。 「平家物語」では壇ノ浦の戦いで源氏勢に追い詰められ、祖母に抱かれて入水したとされる。
生後1カ月で立太子、満1歳で即位したが満6歳(数え8歳)で崩御。 最も短命かつ唯一戦乱で落命した天皇。
平氏を討つために源氏の挙兵計画を立てたのが以仁王(2023.3.19)。 計画が平氏方に察知され、墓がある山城国で討たれた。
安徳天皇の父は先代・第80代高倉天皇(2023.3.5)、母は平清盛の娘。 以仁王墓の隣に高倉神社がある。
2023年3月5日の訪問時には工事中で近くに寄れなかったので、今回新たに画像を貼った。
四県に一つずつしかない天皇陵、どの天皇も不幸な最期を迎えているのはある意味必然と言うべきだろうか。