銀塩時代に依頼仕事の写真のほとんどを最新レンズで撮影していた。しかも、絞りを開けて撮るという事をあまりしてこなかった。ところが、仕事も作品もデジタルに変わってから急激に最新のデジタル用レンズに興味が無くなり、ここ数年はほとんどを古いレンズたちにお世話になっている。もちろん撮影目的によっては、最新のレンズを使う事もあるが、その比率は2:8となり、絞りも開放近くを使うようになってしまった。変われば変わるもんだと自分でも思っている。
ここに写っている古いレンズは、ライカやトプコンやペンタックスのレンズで、キャノンのレンズはあえて入れてない。焦点距離も50mm前後が多く長くても135mmまでで、ズームレンズは一本も無い。
先週まで日本に滞在していたのだが、都内の中古カメラ屋を覗くとライカ系のレンズが激減しているのに気づく。おそらく中国人バイヤーが買い占めて中国本土にかなり流れていると推測。そして、それらは店頭に並べられる前に売れるか店頭に並べても数日で無くなる。しかし、ライカを筆頭にヨーロッパのレンズ以外の日本の古い中古レンズは見向きもされない。では、こちらで中古カメラ屋は儲かっているかというと全く逆で、平日のカメラ城には客がほとんど居ないのが最近の上海だ。毎年上がる家賃の事もあり、数年後上海で何件の中古カメラ屋が生き残る事ができるのか、ちょっと危うい。
RICOH GXR A12MOUNT Nokton classic40mm f1.4