CanonFD50mm
2008年頃にフィルム入手が困難になりピンホールカメラからEOSに変えて、補正レンズ付きマウントアダプター経由で、キヤノンFDレンズを使い始めた頃にテスト撮影したのが今日の画像。キヤノンの旧FDレンズは通常フランジバックが合わずEOSに付けても無限大が出ない。という事で補正レンズ付きのアダプターを使い無理矢理∞を確保している訳だが、この補正レンズの性能がとても悪く最低でもf4くらいまで絞りを絞らないとまともな描写をしてくれない。特に開放f値が明るいf2以下のレンズを開放で使うと、呆れるくらいレンズ収差のデパートのような画像になってしまう。でも、当時ピンホールの描写に慣れてしまった自分には、この描写をすんなりと受け入れる事が出来たのだ。そして、このアダプターを使うと本来の焦点距離x1.3倍になるので、50mmが65mmになり自分にとっては理想的な焦点距離になるのだ。
馬当路付近
CanonFDレンズは最初50mm f1.8(約4000円)を上海で買い、その後次々とf値の明るい旧FDレンズが増殖していきFLレンズまで手を出した時代があった。2008年頃はまだミラーレスカメラはm4/3しか無かったのだが、ちょうど古いレンズブームとマウントアダプターブームが重なり合う頃だったと記憶している。
今の新しい補正レンズ付きマウントアダプターはレンズ性能が格段に良くなり、写った画像は飛躍的に良くなってしまった。時代と共に製品の性能はアップするのが世の常だが、目的に合えば本来の性能を落とす使い方だってあって良いはず。
☆私の使っている性能の悪いマウントアダプターは、数年前に製造中止になりすでに市場には無い。