今年生まれたばかりの子
中国では一人っ子政策が緩和され条件付きで二人まで子供を産んで良い事になっている。例えば夫婦二人共に一人っ子であれば二人目を産んでも良い事に、また夫婦二人のうち片方が少数民族や外国人であればこの制度は適用されない事になっている。ところがこのままだと老人大国になってしまうために、数年後は一人っ子政策を完全撤廃するかもしれないという動きがある。もしこの政策が完全撤廃されたら今後中国の人口は更にに増える事は間違いないのだが、上海などの沿岸部の大都市では、以外にも子供は一人で十分という家庭も多いと聞く。
まだ三歳
この二人の子供の親に聞くと、今の上海の公立幼稚園での月謝は約1600元(約30000円)で、私立であれば約2600元(約48000円)以上にもなり、入学金も含めると日本の幼稚園より値段が高いという事になる。親にとって平均年収が日本より低い中国で、これらの出費は相当負担になる事は間違いない。
今の上海では、結婚したくても出来ない人(金が無い)や結婚は後回しで良いという男女も多く晩婚化が進んでいるが、中国の地方ではまだそれが無いに等しいので、もし一人っ子政策が撤廃されると地方では一時期急速に人口が増える時期がくる事は間違いない。その時一番心配なのはおそらく食の問題だろう。中国は急激に裕福になった為に食生活が大幅に変わり、以前は自給出来ていた穀物も含め大幅な食料輸入大国に変わってしまった。もしかしたら、今後は世界の穀物や海産物などの食料品の奪い合いが各国間で始まるかも知れないと思っておいた方がよさそう。そうい意味でも、日本は今のうちにある程度自給出来るような体制をつくるべき時が来ているのかもしれない。
☆Fujinon 55mm f1.8 X-T1