1997年撮影 露香園街道
1996年撮影 福佑路
前世紀の上海では、地方から大量の骨董品を列車で持ち込み路上で売るというスタイルが多かった。なので、土日の市場は人で溢れかえり身動きが取れないほどの人が集まっていた。どの骨董品も値付けされてないので、売手と買い手が交渉で値段を決めるスタイルが常識。この中には偽物が多いので本物と偽物を見分ける能力が買い手にないと買物は出来ない。大陸では騙された方が悪いので骨董品好きは相当勉強して物色をするのだが、売り手もそれがわかっているので狐と狸の騙し合いだと思ってよい。
骨董品好きと骨董品鑑定士に教えてもらったのだが、一例を上げると壺などは数年間畑の土の中に埋めておくと本物らしく見えるようになるそうだ。ただ、時々とんでもない宝物が紛れ込んでいる場合があり、それを見つけた時に売手に悟られないよう表情を保つのは結構訓練が必要だと言っていたが、これってポーカー博打と同じだねと言ってお互い笑った事があった。
☆一つだけ教えておきます。大陸の骨董屋で、外から見えるウィンドウの中の壺などは全部偽物か大して価値がない物だと思って間違いない。本物は店の奥の人目に触れない場所に保管しておくのが大陸流儀なのだ。
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