海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

中国の子供の登下校は親族の送り迎えが常識

2024-06-27 | 写真日記

潮州のタクシーの中から

 

潮州のタクシーの中から

生徒達が学校の校門の階段で立ち止まっているのは、迎えの身内を待っているためだ。なので、中国では登下校の時に校門の前は大渋滞するのが常。

 

下校時間の上海 校門前にはガードマンが常駐しているのが当たり前

 

私が東京から上海に事務所を移転したのは2003年。その時に近くの小学校を見た時に驚いた事は、幼稚園児や小学生が親族同伴で登下校している事。逆に中国人が日本に来て驚くのは、日本の小学生が一人で学校へ登下校している事と、日本の小学生は自ら給食の配膳や教室の掃除をしている事。また、授業が終わってクラブ活動がある事も驚いたそうだ。

中国は子供が誘拐される事も多く、親は子供から目を離せないほど街歩きでも警戒しているのと、昔は学校を襲撃する切れたオヤジもいて過去悲惨な事件も多かったので、学校の校門前には警棒や刺股を持った警備員が常駐しているのは当たり前の事。ただ、最近は警備が厳重になり防犯カメラなどの影響もあり、ここ数年の上海は空巣もなども含め治安は東京よりずっと良いと私は思っている。日本を海外から見ていると、動機が幼稚過ぎる犯罪が多のはコロナ前の数年前からだと思っているが、最近さらに幼稚過ぎる動機の事件が多過ぎ。

今回の蘇州での日本人親子と中国人を刃物で襲った事件は、私にとっては耳を疑うほど衝撃だった。元々、上海近郊の蘇州・杭州・南京・無錫付近は人民の民度が高い地域。この事件の2週間前に吉林省でアメリカ人講師が4人襲われた事もあり、犯人の動機など詳しい事が中国でも報道されてないが、中国国内があまり良い方向に向いてないので治安が悪くなっているとも取れる。

私は2005年と2012年に2回の反日デモを上海で経験し、当時襲撃を受けた新華路付近の日本料理屋を数件実際に見たが、この時も外国人に刃物を向けるような悲惨な事件は起きてない。また、私が日本人という事で個人的にイヤミを言われたのは21年間住んでいて3回だけで、身体的な実害はまったくない。

日中両国共に現在もビザ免除が解禁されてないが、今回の蘇州の件も含め内外の人種国籍を問わず襲撃事件がさらに起きれば、中国に仕事や観光で行きたいと思う外国人はさらに激減する事は間違いないだろうな。そうなれば、コロナで大打撃を受けている観光業や飲食業なども含め中国経済はさらに大打撃を受ける事になる。

☆今回の蘇州事件とは全く関係ないが、日本のKADOKAWAがサイバー攻撃を受けていまだに解決せず。しかも身代金を払ってしまったという記事。日本の会社はサイバー攻撃に対処する専門部署がどのくらい機能しているのか、その予算がどのくらい割り当てられているのか知らんが、先進国の中でもITセキュリティに関する意識は国も会社も国民も低過ぎ。KADOKAWAの社長って、ドコモでiモードを作った夏野剛というIT先駆者のオッサンだが、皮肉なもんだね世の中は。だいたい、ITに関わる人材は35歳過ぎると時代について行けないと言われている分野だからね。KADOKAWAサイバー攻撃を受け今も復旧せず。しかもサイバー攻撃を仕掛けた国が今は最悪な国。ただ、KADOKAWAの会長がオリンピック問題で226日勾留された事に対して、日本の検察の捜査手法"人質司法"だと訴えた事も今後見逃せない(文春に記事あり)。これは、軍事転用技術を不正に輸出したとして疑いをかけられ332日間勾留された大川原化工機が争っているのと同じ。

 

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