横綱昇進伝達式で
相撲でおめでたい時に必ず出てくるのが鯛だが、今回はそれを初めて間近で見た。鯛の肉の盛り上がり方を見ると天然物に間違いないが、何だか今の豊昇龍を見ているようだ。
以前日本で、鯛の刺身を中国人に食わせた事があるが、彼らには淡白すぎる味が分からないようで、醤油をどっぷりとかけて食っていたのを思い出す。これは、ふぐ刺しも同じ反応だった。で、私は上海で一度と紹興で一度ふぐを食った事があるが、紹興で食ったフグはグラグラ煮立った土鍋に様々な香辛料が入っていたフグ鍋だった。でもね、彼らは美味いと言って食っていたが、私にとってはただの香辛料ごった煮鍋。美味いかと聞かれたので、日本とは違う食べ方だねと答えた。
多くの中国人の味覚は、日本の淡白な味を理解する人は今でも極少数だと思った方が良い。そんな事もあり、中国人を接待する時は脂身の多い魚や和牛が良い。マグロであれば、中トロや大トロで赤身好きは私が知る限り極少数。中国人が一番好きな魚はサーモンというのはよく分かる。で、刺身であれば醤油べったりが彼らの食い方。私が知る限り中国料理で一番あっさりとした味は、広東省の潮州料理かな。
☆昨年の12月に行った四川省の成都市に住む若い人が私に言ったのは、広東料理は甘過ぎて食えないと言っていたのを思い出す。
味覚って、生まれ育った場所で基準が出来上がるので、難しいですよね。
中国料理は、素材に様々な味付けをるののが文明的料理という考え方が基本なので、日本のように素材の味を大事にする料理方法とは逆の発想。
また、中国は国土が広過ぎるので、地域によってはまったく違う料理と思っておいた方がいいですね。
それと、味ではなく料理の値段が高いのが良い日本料理だと思っている人多過ぎます。
上海でお世話になっていた総経理と社員、京都に来た時に「ええお店」でしゃぶしゃぶ、イマイチの反応でした。
上海で食べるしゃぶしゃぶのドロドロタレと上品なポン酢が頼りなくて違いすぎるからかなぁ。