キャンセルチケットを入手
天山電影院で
6月11日から20日まで上海国際映画祭だったので、市内の映画館は大混雑。上田義彦の「椿の庭」は、すでにチケットは売り切れだったが、元アシスタントがキャンセルチケットを2枚手に入れてくれたので、一緒に観た。天山電影院へ到着すると大混雑状態で、私達はエレベーターで4階のスペースへ。入り口で健康QRコードのチェックを経て席について見渡すと客の8割は女性。
庭で飼っている金魚の映像から始まり、古い一軒家で撮られた映像は照明も自然光がメインなので、まとわりつくような湿度を感じる。フィックスの美しい映像シーンが多くカットが長いのは、上田義彦が写真家だからだと思うが、少し思い入れが強すぎて観ていてもどかしさを感じる事もある。そして、このストーリーに抑揚がなく、淡々と日常を描く映画が中国人に受け入れられるのか、私が心配になるほど長い2時間だった。映画が終わりエンディングが流れてくる頃は、客が席を立つのが中国流。だが、この日のこの映画では誰も席を立たず、最後は拍手が沸き起こったのは上海で初めての経験。
今年の映画祭は、新型コロナウイルスの影響で少し盛り上がりに欠けた映画祭だったが、十分日本映画をアピール出来たのではないかと思う。
では、また。
中国は広く地域性もあるので、一概に言えませんが、日本的な感性を持っているというより、日本的な感性が好きな人はいます。または、日本的な感性が合っているという人もいます。
今回は、映画祭の話をしましたが、この映画祭期間中しか観る事が出来ないので、他国の新しい表現をいち早く観たいという人が殺到しているのだと思います。
ちなみに一番人気は、ガンダムだったようですよ。