海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

カメラマンは目立ってはいけないのだ

2015-07-23 | 写真日記

夜の田子坊で(上海)

 

私が好んで着る服はダークな色が多いのは理由がある。それは、被写体に寄った時に物やガラス(メガネも含む)への映りこみを避ける為と被写体への色被りを避ける為。そして、写真を撮る側は目立ってはいけない事も理由の一つ。この日私が着ていたTシャツは明るいグレーだったので、窓ガラス面に対して正面から撮ると自分が映り込む為にちょっと斜に構えるしかなかった。

カメラが黒くなったのは、コンバットカメラマンからの要求も多かったと聞いているが、そりゃそうだろう。戦場でシルバーメッキされたカメラは太陽に反射して相手に居場所を教えるようなもの。最近では大口径の超望遠レンズも危険。つまり遠くで見ると対戦車ロケット砲などに見えるのでスナイパーの餌食になる場合もある。

紛争地域とは関係ないが、カメラのシャッター音だって気を使う場がけっこうある。それは、劇場での舞台撮影や冠婚葬祭などカメラのシャッターのノイズ音を嫌う場所で撮らなければならない場合に、一番気を使うのがカメラのシャッター音なのだ。

厳粛な場などで写真を撮らなければならない場合、SONYのα7Ⅱのシャッター音はミラーが無いのに甲高くスマホカメラの効果音のようでオモチャのカメラ風。なので、このカメラのシャッター音は歴代のカメラ史の中でも最低の部類に入れてもよいくらい。悪いカメラでは無いだけに相当残念な製品。

RE Auto Topcor 58mm f1.4  α7Ⅱ

 

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私が6年以上使っているブロアーはドイツのeyelead製

2015-07-20 | 写真日記

これはSサイズ

 

もうすでに6年以上このブロアーのお世話になっているが、今もヘタれなく重宝して使っているブランドはドイツの「eyelead」だ。おそらく相当質の良いゴムを使っているのだろうと思う。上の写真は一番小さいSサイズで、身長90mmウエスト133mmと見た目はチビデブ体型。小型でもノズル部分の穴が小さいためピンスポットで風を吹き付ける事が出来るので、センサーやレンズのゴミ飛ばしはこれで十分事足りる。私のカメラバックには常時このチビタイプが入っていて家ではLサイズを使っている。

このブロアーは他にMサイズとLサイズ(身長140mmウエスト155mm)がある。Mは中途半端なサイズなので、LサイズとSサイズがあれば天下無敵。

 Lサイズ ↓

乾燥中

 上海の汚れた大気を吸い込みながらブロアーを使うと、当然ブロアー内部にも汚れがたまる。なので、年に一度は内部も含め洗剤を使い浄水器を通した水で洗浄しなければならない。洗浄後は、手垢で汚れたブロアーが本来のドイツブルーに蘇った。その後、じっくりと乾燥。

このブロアーとそっくりのコピー商品も出回っているようだが、これらの中にはブロアー内から粘着質の物質が出てきたり、先端のノズルが吹き飛び危うくセンサーに当たりそうになったりと問題も多いので注意が必要。値段だけで物を判断すると後で高くつくという良い例。

日本では、ココで買える。

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もしレンズを作ってくれるなら65mm f1.4を

2015-07-16 | 写真日記

上海の虹橋路駅前で

 

もし仮にレンズメーカーが欲しいレンズを作ってあげるよと言われたら、フルサイズ対応の65mm f1.4と即答する。

以前、旧キヤノンFDレンズに補正レンズ付きアダプターを使用してCanon 5DⅢで使っていた時は、補正レンズ効果で50mmが約65mmになり私にとっては理想的な焦点距離だとわかった。65mmのレンズはビゾ用エルマー65mmがあるが、それはビゾ用に設計されているので、他社製カメラに取り付けると全長が長くなりすぎるのと、f値が3.5と暗すぎるので夜間など光量の少ない場所では使いにくい。 

ライカM8のようにAPS-Hのセンサーに50mmのレンズをつけると、これも約65mmになるので同じようなものだが、今ではM8以外にはAPS-Hセンサーを使ったカメラは存在しないので無理な話。

 

ズマリット50mm f1.5をX-T1に付けて撮影したので75mmに (ボケが暴れている)

という事で、65mmに一番近いレンズといえば、トプコール58mmやヘリアー75mm f1.8が一番近いレンズになってしまうのだが、α7Ⅱに取り付けると両方とも重くて全長が長くなってしまうのが難点。

Summrit 50mm f1.5  FujiTX-1

 

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自分撮り大好きな中国人

2015-07-13 | 写真日記

外灘のカフェで

 

人は何で写真の中に自分がおさまるのが好きなのか?と思っても、私には答えが出て来ない。私自身記念写真といわれるものが好きではないし、どちらかというと写りたくない部類。

見ている方が面白い

 

 

浦東ビル街の陸橋で

 

上海に家族旅行で来た風のおじいちゃんは、ずっと自分の目で静かに浦東の風景を見ていたが、本当はこれが一番正しい物の見方。

Fujinon5cm f2 L39

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上海は久しぶりの台風

2015-07-12 | 写真日記

家の窓

 

久しぶりに上海で台風を経験。台風はほとんど日本方面に向かう事が多いので、上海で台風を経験する事はめったにない。これを書いているのは7月11日の午後なのだが、雨風が強く外を歩く人もまばら。上海は元々沼地だった場所なので地盤は弱く排水設備もお粗末なので、上海で地下物件は絶対に借りるなと言われているくらい水に弱い。一番記憶に新しいのは、5年以上前に地下や半地下の家屋が浸水した事があったが、それはもう水攻めに近い。その時、長楽路と瑞金路交差点近くの半地下の店舗も人の胸の高さまで水没したのを今でも覚えている。

こんな日はさぞかし大気もきれいだろうなと思って調べて見ると、指数34の「優」すらばしい(上海風)ではないか。

 

7/11 13:00

では、日本はどうなっているのかと地図を引きで見ると上海は日本の九州の南と同等の指数。

↓ 

7/11 13時の指数 

 中国の内陸や東北方面は相変わらず酷そう。 興味のある人は、http://aqicn.org/map/world/jp/

ヘクトール135mm f4.5 (ノンコート)

 

 

 

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