夜の田子坊で(上海)
私が好んで着る服はダークな色が多いのは理由がある。それは、被写体に寄った時に物やガラス(メガネも含む)への映りこみを避ける為と被写体への色被りを避ける為。そして、写真を撮る側は目立ってはいけない事も理由の一つ。この日私が着ていたTシャツは明るいグレーだったので、窓ガラス面に対して正面から撮ると自分が映り込む為にちょっと斜に構えるしかなかった。
カメラが黒くなったのは、コンバットカメラマンからの要求も多かったと聞いているが、そりゃそうだろう。戦場でシルバーメッキされたカメラは太陽に反射して相手に居場所を教えるようなもの。最近では大口径の超望遠レンズも危険。つまり遠くで見ると対戦車ロケット砲などに見えるのでスナイパーの餌食になる場合もある。
紛争地域とは関係ないが、カメラのシャッター音だって気を使う場がけっこうある。それは、劇場での舞台撮影や冠婚葬祭などカメラのシャッターのノイズ音を嫌う場所で撮らなければならない場合に、一番気を使うのがカメラのシャッター音なのだ。
厳粛な場などで写真を撮らなければならない場合、SONYのα7Ⅱのシャッター音はミラーが無いのに甲高くスマホカメラの効果音のようでオモチャのカメラ風。なので、このカメラのシャッター音は歴代のカメラ史の中でも最低の部類に入れてもよいくらい。悪いカメラでは無いだけに相当残念な製品。
RE Auto Topcor 58mm f1.4 α7Ⅱ