5人で酔晩庭で飯を
上海でお世話になっている美術評論家の老師夫婦と私達3人で夕飯を。老師はアメリカの美術大学でも教鞭を取っているので、上海にいるのは年の半分ほど。ただ、コロナ問題で1年ほど上海に戻れなかった。この日は、老師夫婦が上海市内から郊外へ引っ越しするので、親しい人だけで飯をと誘われた。この酔晩庭は、新上海料理の店でとても美味い。
ここ数年の上海料理は、昔の老上海料理と違って甘さ控えめの上海料理や四川料理によく使う唐辛子などを使い、とても洗練された料理に変わってきた。また、上海は各地方の料理もほとんどあり、洋食も含めレストランの質は相当上がったといえる。
今は定番料理だが、前世紀の上海に鍋料理屋は確か2件ほどしかなかったが、今はいたるところに鍋料理屋があり、これから寒くなる上海では人気料理の一つになっている。とはいっても、こちらで一人鍋が出来る店はカウンター席がないので稀。という事で、ひとり鍋は自宅でやるしかない。
こちらでは、独身も増えひとり飯も増えているのに、カウンター席がない料理屋は多い。という事で、私はひとり飯で一杯できるカウンター席がある店しか行ってない。上海人に聞くと、カウンター席に座り壁を見ながら飯を食うのは苦手なようで、さらに料理人を前に飯を食う時に、どう接したら良いのかわからないという答えが返ってきた。という事で、上海では一人でも4 人席のテーブルに座る人が多い。まだまだ上海にはオープンキッチンの店が少ないしカウンター席が少ないが、今後は増えるような予感がする。