西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

学校は築後80年経たないと、建て替えないんでしょ?だったら他の建物だって、80年保たせないと!

2019-05-21 18:13:28 | 安心して暮らせる安全なまちを実現するため

帯に書かれた内容に興味があり、購入。
 ↓

 ↑
読んでみると、
-----
●クラス担任は廃止→学年の全教員が、学年の全生徒を見る「学年担任制」を導入
●中間・期末テストも廃止→かわりに単元が終了するごとにテストを実施
-----
等、書かれている内容は至極まっとうなものでした。
『現在「当たり前」とされていることであっても、本来の目標に立ち返ってみた時に必要であれば見直していくべき!そう考え、実践してきた!!』的な内容からも、よくある教育本というよりは、むしろビジネス書的な内容と言えるのかもしれませんね。
興味深く、読ませてもらいました。

さて本題、代表質問のご報告の続きです。
今日は、市が保有する施設の長寿命化や総量・維持管理費用の縮減等に取り組む「公共施設マネジメント」に関連する内容です。
それでは、どうぞ。


■■■■■
【質問】
建築系公共施設全般について「施設区分ごとに、それぞれの特性に応じた保全・再編計画の策定に取り組みます」という方針が示されたことを高く評価します。
学校については基本的な方向性として、25年目に大規模修繕、50年目に大幅なリノベーション、80年目に改築を実施という大まかな方針が示されました。

正直なところ私は、この内容自体について

-----
●そもそも25年以上ごとにしか行わない大規模修繕が、事前補修と呼べるのか?
●建築後数十年を経過している上、これまで事後補修しかしていない施設が、本当に80年ももつのか?
-----
等の点について、釈然としないものを感じています。
しかしながら仮にこの内容が適切なのであれば、他の公共施設も同様の方向性・期間で大規模修繕・リノベーション・改築を実施するべきだと考えています。
逆に言うなら、他の施設は学校と同じ期間・考えでの補修をしないのであれば、学校施設の管理・保全についての考え方も改めるべきです。
そこでお伺いします。
この問題に対する市の見解はいかがでしょうか?
 ↓
【答弁】
~前略~
 他の公共施設においても、同様に長寿命化の推進は重要な取り組みであり、計画的な保全により長期にわたって施設を安全で快適に使用可能とすることが求められております。
一方で、比較的容易に機能の移転や転用等が可能な施設の保全にあたっては、標準的な更新時期等を捉えた集約化や複合化、転用、廃止などにより、機能や性能、利便性の向上を図りつつ、施設総量の縮減並びに維持管理コストの削減が可能となる場合もあります。
このため、こうした施設については、長寿命化改修に伴う仮設対応や長期にわたる閉鎖の可否とともに、まちづくりとも連動した施設の再配置といった視点も加えて、長寿命化によるもののほか、施設の特性に応じた保全・再編計画を策定し、効率的で効果的な公共施設マネジメントの推進に努めてまいります。

なお、現在、取りまとめの段階にあります本市の「学校施設長寿命化計画」では、個々の学校施設における築後50年目の長寿命化改修に際しては、設計段階等において改めて詳細な現地調査を実施し、鉄筋の腐食状況などを確認したうえで最終的に長寿命化の可否を判断することとしています。
また、築後25年目に予定している大規模修繕についても、5年毎に実施する長寿命化計画の見直し段階において、個々の施設の劣化状況等に応じて改修時期を考慮するなど柔軟に対応することとしており、学校施設の適切な管理・保全に努めてまいりたいと考えております。
 ↓
【意見・要望】
学校施設については「個々の施設の劣化状況等に応じて」「柔軟に対応する」ことで「学校施設の適切な管理・保全に努め」るとのことでした。
その方向で施設管理を推進することの重要性を、強く指摘しておきます。

その他の施設については「集約化や複合化、転用、廃止などにより、機能や性能、利便性の向上を図りつつ、施設総量の縮減並びに維持管理コストの削減が可能となる場合もあ」るとのことでした。

一般論としては異論ありませんが、だからと言って「学校は長寿命化する!でも、それ以外の施設はどんどん建て替える!」というような話があってはなりません。
まずは「施設の特性に応じた保全・再編計画を」速やかに「策定し」て頂きたいということを要望すると共に、内容を精査し、場合によっては厳しい姿勢で臨むことを約束しておきます。
■■■■■

「学校は80年もたせる!」という方針の下、瓦木中学校の建替えに関する話し合いなんかも最近始まった模様。
でも、やっぱり、この話って、どうにも違和感がぬぐえないんですよね...
引き続き、今後の推移を追いかけて行こうと思います。

というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。