西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

システム構築・保守等、「守り」の分野は可能な限り効率化し、AIを利用した業務の効率化など「攻め」の分野に取り組むこと。大切なのは、ここだと思うのです。

2020-02-18 22:52:58 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

お気に入りの澁谷専用ポスティングリュックが、もうアカン...
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ホームセンターで2,000円もしないで売っている品ですもの、10kgものチラシを積んで、走り回られることなんか想定していないですよね...
昨晩から今日にかけて、6時間程度で約3,000枚配布!
いい感じで進みました(^^)v

さて本題、12月議会で行った一般質問のご報告の続きです。
今日は、その中でも最もマニアックなシステムに関する話ですよ。
それでは早速始めます。

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システムのパッケージ化・クラウド化についてです。
なお質問におけるシステムのパッケージ化とは「独自開発したシステムではなく、製品として販売されているパッケージシステムを購入・使用すること」。
クラウド化とは「役所内にコンピュータを設置して運用してきたシステムを、インターネット等を通じて外部のシステムを利用する形に改めること」を意味します。

さて時代の変化に伴い、日々の業務はもちろん、住民への行政サービス提供のためにも行政システムは必要不可欠な存在になっています。
この分野において昔、西宮市はシステムの先進都市として「東の市川、西の西宮」と呼ばれ、全国的にも高く評価されていました。
その時期、多くの自治体が業務上必要なシステムの開発を外注する中、本市では市職員がシステムを開発してきました。
その結果、行政が提供する住民サービスの中でも、とりわけ重要な役割を占める住民情報・税・国保・年金・医療・福祉など、法に基づいて行われることを前提とした、いわゆる基幹的業務に関するシステムが、本市では自前で設計・構築されたものとなっています。
過去の一時代において、こうした姿勢を西宮市が取ってきたことは高く評価されるべきだと考えています。
一方で、行政システムに対する時代の趨勢は、技術の発展に伴い、大きく変わりつつあります。

資料④をご覧ください。
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閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2019」において、国は、地方自治体等が保有する、業務上、必要なシステムについて
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●各自治体がバラバラにシステムを開発するのではなく、共通して利用できるパッケージソフトの利用を推進するべき!
●自治体間で共通するシステムは、各自治体が個別に保有するのではなく、クラウド上で共通保有するべき!
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という方針を示しました。
この背景には、
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●各自治体が個別に、住民サービスの質や水準に直結しないシステム投資を行うことは非効率的・非合理的
●限られた人的・財政的資源の有効活用という観点からも、システムの構築・保守管理等、「守り」の分野は可能な限り効率化した上で、AIを利用した業務の効率化など「攻め」の分野へ集中して人的・財政的資源を投資することが望ましい
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という考えがあります。
市民お一人お一人が負担する市職員の人件費が、類似都市の平均と比較して25%近い水準にある本市において、AIを利用した業務の効率化等、「攻め」の分野に積極的に取り組むことの重要性は明らかです。

市の独自開発システムについて、開発費と開発後5年間のシステム運用・保守費用の合計を概算したところ概ね20~30億円となりました。
これは各種調査で示されたパッケージ化・クラウド化を推進している他自治体における開発・運用・保守費用の合計と、ほぼ同じ水準です。
一方で今後、全国的にシステムのパッケージ化・クラウド化が進むと見込まれており、長期的にはパッケージ化・クラウド化したシステムの運用・保守費用は低下するものと思われます。
またパッケージ化・クラウド化を進めればシステムの開発・運用・保守に従事する人員は不要となることから、現在、自前で開発したシステムの開発・運用・保守に従事している人員を、AIを利用した業務の効率化等、攻めの分野に投入できるようになります。
こうした点を考慮すると、パッケージ化・クラウド化の推進によるメリットは、きわめて大きいものと思われます。

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と、ここまでが前段です。
甚だマニアックな話ですみません...
こんなんなので、市政報告にものっけなかったんですよね。

とは言うものの、この内容、とても大切なものだと思っています。
というわけで次回以降で、詳細な質疑の内容をご報告させていただきます。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。