3月議会も、本日から各委員会がスタート。
そんな中、上程されている議案の中に???なものがあったので、今日は、その話など。
タイトルは「西宮市営住宅条例の一部を改正する条例制定の件」で、「市内在住・在働の中堅所得者向けの特定公共賃貸住宅(両度町)について、新たな入居者が長期間いない状況であり、入居者の増加を図るため、市内在住・在働の要件を撤廃し、市外入居者の申込みを可能とする」という内容です。
対象となる物件は、こちら。
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【場所】
【条件等】
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この物件、1999年の建設で管理戸数39戸中18戸が空室。
「2010年に最後の入戸があって以来、10年以上も入戸がない。空室をずっと置いておくのも勿体ないので、対象を市外に広げたい!」とのこと。
なるほど、その気持ちは分かります。
でも、
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●阪急西宮北口駅まで徒歩6分、JR西宮駅まで徒歩13分
→阪急ガーデンズや芸文センターへもすぐ!
●約65㎡の3LDKで月額家賃119,000円
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という、この物件に10年以上も引っ越してくる人がいないっておかしくないですか???
で確認してみると、どうも「市営住宅を探しに来た人に紹介するくらいしかしてません...」ということらしいんですよね。
所得が低い人を対象に、低廉な家賃で住宅を提供するのが、一般的な市営住宅の目的。
その市営住宅への入居希望者に、この物件を紹介したところで入居希望者がいないのは当然ですよ。
でも、そうではない、賃貸住宅を探している人にとっては、これって十分、魅力的な物件だと思うのですが…
この物件の場合、必要なのは、市内の条件を満たす方に、物件の存在を知っていただくこと。
それもせずに「市外に対象を広げる!」ってのは違うと思うんですよね。
地域の不動産屋さんに紹介するとか、条件を明示した上でネット広告に出すとかすれば、案外簡単に入居希望者は見つかりそうな気がするのですが...
市営住宅の維持保全には、多額の税金が投入されています。
である以上、市外に枠を広げるより先に、まずは市民から募集を募るべきです。
また、それ以前の問題として、空室を埋めるための然るべき努力がなされないまま、大量の空室が存在する状況が続いていること自体が大問題です。
というわけで、この件について議長説明を受けた際、早急に募集方法を見直すよう依頼していました。
すると本日、読売新聞掲載の当該案件に関する記事に、担当部署の言葉として「立地は良く、周辺のマンションと比べて家賃が高いわけでもない。一般の住宅検索サイトへの掲載も含めて募集を呼びかけることも検討したい。」と掲載されていました。
遅くに失した感は否めませんが、一歩前進だと思います。
今後の状況にも、気を付けてまいります。
というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。