西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

「中央病院あり方検討委員会」に吠える。

2008-04-16 14:07:35 | すべての人にやさしいまちを実現するために

(元日記2007/6/18)

ただいま議会は役選真っ最中。
今日・明日・明後日は今年の議長・副議長をはじめとする議会の役職者を決めるための、なんやかやが議会では花盛り。
とはいえ、たかが2期目議員の私は、こういう話には関わる余地もあまりなく。
着々と今6月議会での一般質問の準備を進めています。
結構、充実したものにできそうな感じなのです。
乞うご期待。

で、その話はさておきまして。
本日は、久しぶりに西宮市立中央病院についてです。
中央病院では
「今後、担っていくべき役割や他の医療機関との連携、経営上の課題とその対策及び運営体制について、行政の市民医療への責任とサービス提供のあり方の面から早急に検討を行うため」
西宮市立中央病院あり方検討委員会を設置しました。
今月8日(金)を第一回目に、12月まで月一回、合計7回開催するそうです。
手元の資料によると、この委員会の検討する事項は

(1)中央病院の現状と課題
(2)公立病院としての役割と必要性
(3)中央病院のあり方
  (ア)担うべき役割と機能について
  (イ)運営体制について
  (ウ)中央病院の将来像について

とのこと。
・・・しかし、ほんまに委員会とか検討会とか好きやな~、と。

中央病院の経営が成り立たない最大の理由は、
 ①あまりにも高すぎる人件費
 ②それに守られた職員の怠惰な姿勢
であると、個人的には思っています。
もちろん、お医者さんがいない、とか診療科がどんどん閉鎖しているとか、施設の老朽化が進んでいるとか、近隣に医療機関が増加しているとか、他にも、いろいろな問題もあるでしょう。
でも、こういう問題が、病院経営悪化の原因だというのであれば、これまで過去何年にもわたって、ひたすら巨額の赤字をたたき出し続けてきたことの説明が付きません。
だって、前に挙げた様な話は、どれもこれも昨日今日のような話でしかありません。
一方で、中央病院が巨額の赤字をたたき出し続けているのは、そんなごく最近のことではなく、もっと過去までさかのぼる話しなのですから。

そもそも自治体が税金を投入して、巨額の赤字を計上してでも病院を経営しなければならない理由は、
●利益が出にくい(もしくは赤字経営とならざるをえない)ため
●公的医療機関でなければ対応できない(もしくは対応困難な)高度医療・特殊医療・救急医療や僻地医療といった部門を担い
●住民の健康を守る
という要素を持っている点にこそあると私は理解しています。
この点、兵庫医大や兵庫県立病院をはじめとした医療機関が多数存在している西宮市が市として病院を持つのであれば。
しかも、そこで毎年毎年巨額の赤字を計上し続けるのであれば。
市が病院を持つ、それ相応の理由がなければなりません。
だからこそ

(2)公立病院としての役割と必要性
(3)中央病院のあり方
  (ア)担うべき役割と機能について
  (イ)運営体制について
  (ウ)中央病院の将来像について

といった部分については、勿論、議論を尽くすべきでしょう。
けれども、なんとか委員会やらなんとか検討会やらを立ち上げては、あ~だこ~だ言って、でも結局何も改善しないまま、今に至っている。
これが、中央病院の現状です。
大体、今回の検討内容にしても、今更こと新しく「検討委員会」なるものを設置して、あ~だこ~だ言うほどの内容なのでしょうか???
そもそも、やらなければならないことなんて、ほんとはみんな見えているはずです。

率直に言って、議論を尽くすべき段階は過ぎています。
過去の経営健全化計画の内容も踏まえて、やれたことやれなかったことの中身を検証し、やり残したこと、今後やっていかなければならないことへの対応を進めていくこと。
これが本来、今の中央病院がやらなければならないことです。
計画をたてたところでその通りになっていないからこそ、ここまでひどい状態になってしまっている、という側面を忘れてはダメなのです。
しかも、この期に及んで「検討委員会」のメンバーに経営者的な視点からものを見れそうな人が入っていない。
これ、いったい、どういうことなのでしょうか。

今後の展開を厳しく見守っていきます。


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