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☆難易度Ⅰ
昨日5日が立夏であったのですね。もう巳月の火旺に入ったということでもあります。巳月火旺には第一に壬の調候と考えますが・・・・
「四時宜の干(しいじぎのかん)」という言葉があります。十干がそれぞれどの季節に生まれたかによって必要な干が決まります。それが「宜の干」ということです。また、その必要な干を無効にする干を「忌の干」といいます。
巳月火旺、午月、未月火旺、土旺いずれも壬水と取りますが・・これは月支に対する考えです。日干が何かということになるとまた少し変わります。
例えば乙木巳月生まれですと、乙木は干の特性上、壬水を嫌います。強ければ、十分に受けてたてるのですが、弱の乙でしたら、考えものです。乙には滋木培木の癸水です。ベストは水源あるいは根ある癸が乙木に近貼(きんちょう)することです。
S56年に可能です。
辛酉
癸巳
乙卯
〇〇
となれば、時干支はともかく、卯あって、月干の癸水は年干辛金の水源がしっかりと。良い癸水であると思われます。また調候でもありますが巳を抑えるというか病薬にはなっていません。
巳月火旺の命なら、巳は病のことが多いですから、壬水の病薬、調候用神があることが月支からは断言できます。
壬〇
乙巳
乙卯
〇〇
となれば、壬あって初めて月干の乙は焚木をまぬがれており、燥湿から言って適切な乙の湿感を保てています。〇の年支は問題ですが、金水の支か辰がいいでしょうね。壬がしっかりとしていれば、これまた巳を斜めですが、制します。弱の乙木の洩気を抑えて、間接的に日干の乙を強める形です。年干支は日干には無情のことが多いですが、間接的に助けることもあります。また年干支は大運干支とはばっちりと関わることができますので、年干支喜神は出身の良し悪しもありますが、間接的に日干を助けることが多いと言えます。
簡単にではありますが、日干からの宜の干、月支からの宜の干と乙日干からみてみました。