四柱推命≪詩子の推命日記≫

四柱推命に関する日々の命理的考察およびフリートーク

辰月・・・続き

2012年04月15日 22時30分49秒 | インポート
★フリートーク&難易度Ⅱ
花衣(はなころも) 人も歩道も染まりゆく 名残りのひとひら またひとひらと 


潔きよき 花の
心に 折からの 風の吹き越し 暫したたずむ
                 於 まんのう森林公園 詩子

そろそろ花も見おさめのようです。花といえば桜。日本人の魂がこれほど魅かれる花は他にはないでしょう。殊に散り際を大切にする心、古き良き時代の日本人の哲学ですね。いまだに人を惹きつけるのは日本人もまだまだ廃れてはいないのでしょう。本日は名残りの桜を見ようと出かけました。まだ枝垂れ桜は満開でした。人も石畳も埋め尽くすほどの花衣に桜の花びらが降り注いで、見事でした。

 さて、本日は辰木旺です。昨日の続きですが、もう一度書きます

 丁丑
 甲辰(木)
 戊辰
 戊午 で大運は土旺の命と同じです。

この八字ですが、丑は甲にほぼ破。丑中の癸水の生木はみません。月支辰、日支辰も甲に抑えられています。ここは破木に近いかと・・・。日支辰は午あって「適切な」辰ですが戊日干の根とはできません。甲の制がなければ、根としてもよいかとおもえるのですがこの八字内では無理。この命のよいところは時干支が戊午であることです。調候でもありますが、火土同根と言われるように時干の戊は強力です。

 日干の力量は時干支の幇で2前後。日支辰は甲に制されていますので日干の幇には難しいです。あってもほんの気持ち程度。まあ、無理。
 甲官殺は丑辰辰と対峙には及ばず、やや破に近い状態です。日支の辰の応援は及ばずも喜です。応援なしでは完全に破土ですが・・・日支辰は無効になっても働いた結果の無効です。しつこいですが、午があるからいいのですが。また年支の丑中の癸の生木は無効に近いです。甲に制された丑は縛られているという感覚です。丑中の癸と己を別に考えるものではありません。で、官殺は辰の養木もあって、また月支の辰中の乙は午が届かず力はちょっと足りない、また甲は制土にも力遣って、丁には洩れにくく、結果2.5~3弱。

 したがって日干は弱。数値計算するのも疲れます。苦手ですので・・・
感覚的にわかればいいのですが、やっぱり、苦しい計算を・・・しますね。

さらに大運ですが、これだけしんどい計算をしても大運ではこの命は戊戌運以外は日干はさらに弱です。陽日干ですので弱はきびしいですね。位相はどうかというと、用神に午(戊よりは調候も兼ねて大運でも役に立つ!)をとれば、決して低い命とは思いません。大運では下がりますが・・・。ただ、財官が喜とはなりにくいので安定的な職種を選ぶのが先決とは感じます。とはいえ、この干支の並びではハジケないと気が済まないかも・・・・

 第一運 癸卯 忌・・・卯の生火は弱く、財官強。

 第二運 壬寅 やや忌・・・日干弱ではある。丁壬は喜。寅は生午火。
              生日干となって良い。が、官殺強。

 第三運 辛丑 土旺、水旺とも流年の火土ならまずまず・・・平運

 第四運 庚子 忌・・・用神の午が痛むのは忌。転弱激しいが、甲が去は喜。この運は官殺というより食傷財に注意。

☆この命は事象がこの運に入ってすぐ、庚戌年に。甲が去はいいのですが、庚二つが強く日干は洩らして財に流れます。財は忌なのですが・・・

 第五運 己亥 平運・・・・午は無事。財に対抗できるかどうかがカギ。流年をみて・・・
                 天干の甲がとれて辰は元気ですよ~!

 第五運 戊戌 やや喜

 第六運 丁酉 平運 

 実は時干支があっているかどうかはわかりませんが、木旺での命なら、これは加山雄三さんなのです。1937年4月11日11:05 横浜市です。

 彼の人生では第四運の庚子運がきびしかったようですね。庚子運庚戌年に借金と駆け落ち結婚。結婚らしくない結婚でした。しかし、庚子運の後半は火土年続いて、理想の家庭像を築き、また歌のヒットもあってまずまずです。奥様の運も手伝っているのかもしれませんね。
へえ~~~でしたね。連日のお付き合い、ありがとうございます。
 

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辰月・・・続き

2012年04月14日 15時28分07秒 | インポート
★難易度Ⅱ&フリートーク
今日はこんぴら歌舞伎に行ってまいりました。人間国宝の中村吉衛門が来るというので・・・・主人が行きたいというので・・・・!!私自身もここ数年はご無沙汰でしたので楽しみにしていました。以前は金丸座は柱が邪魔になっていたのに、大変見やすくなっていました。でもマス席は狭くて、主人はエコノミー症候群になりそうだと文句ばかり・・・・皆さん、遠方からのお客さまばかりなのに・・・何を言っている!!と思われたでしょう。さらに三越のお弁当を買いますと「高い!高い」と連発!!こちらがおもしろくなくなりますよ。もうこの人とは行かないと決めました。

さて、本日の命ですが、先日来ずっと扱っています、辰月も月干に甲のある命です。
男命 丁丑
    甲辰(木)
    戊辰
    戊午 です。
もし、これが木旺でなく、土旺であったらどうか
    丁丑
    甲辰(土)
    戊辰
    戊午・・・・書いたところで変わりませんが(笑)

月支の土の力量は土旺は3、木旺は1でしたね。
さて、さて、土旺でしたら、あきらかに「禄刃格に殺」の貴命です。土も十分にありますので大運の水木の財官運がくれば、喜です。

 第一運 癸卯・・・喜

 第二運 壬寅・・・喜・・・丁壬は惜しい。寅も午に化殺あって・・でも甲
              にりっぱな根ができます。

 第三運 辛丑・・・やや喜・・庚でなく辛金なので・・・土旺も生金して、まず問題ないでしょう。

 第四運 庚子・・・平運・・・庚の制殺は忌。午と剋(冲ではない)の子水は弱化するが対抗可。庚少し残って土金水と。

 第五運 己亥・・・平運・・・甲己干合は忌。用神がとられるのはいけない。
              前運と違うのは金の食傷なく流れないので注意
     ☆天干の甲がとれると日干強に過ぎるので流年で破財に注意。

 第六運 戊戌・・・忌・・甲戻りますが、ここは日干が強すぎます。                      
               甲も吹っ飛びそうです。流年に金水木必須。
               さもなくば甲はともかく破財。

 第七運 丁酉・・・平運・・・問題なし。洩らして日干は無事。

☆八字が貴ですので大運で少々の忌はあってもまずまず・・・・となりますが、事象は出ますでしょう。陽日干強ですので陽干の剋を第一にとります。用神を甲と取りますので第四、五運の天干はつらいものがありますが、全く、消えたわけではないので・・・・といいながら、厳しい。ただ、第一、二運が最喜ですので、ちょっと喜が早すぎるのが欠点といえば欠点です。若いときにうまく行きすぎるとどうなるか・・・ですが・・・元の位相が高いのが救いですかね。

 ここでもう一度以前にも書きましたが、対峙の状態をかまどにかけた釡と蓋に例えてみます。甲辰の月干支として・・・
辰が釡です。甲が蓋です。甲は1、辰は土3。蓋の甲は見かけは小さいですが釡の辰は大きいですね。でも釡の中でお湯が沸騰していても
小さくみえる蓋は釡を抑えています。浮いてはきません。この状態が対峙に似ているとイメージします。甲1で辰土3ときれいに対抗している状態
です。それが、上記の戊戌運ですと蓋の甲が吹っ飛びそうです。対峙とはなりませんね。
ということで・・・


 この命は土旺は比較的見やすいかと思います。少し長くなりすぎますので、木旺であったら、どうか!!は次回ということにします。

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歯が痛くて・・・中医に寄せる

2012年04月11日 21時08分05秒 | インポート
★フリートーク
昨日の夕食の際に急に歯が痛み始め、こりゃ、どうしたことかと・・・なりました。とにかく、痛みに弱く歯が痛い!!だけで気分が落ち込み、9時ころからベッドに入り寝ました。寝たら治るかもと・・・・朝まで、ぐうぐうと寝ておきたのですが、やっぱりおかしいので、歯医者に行く決心をしました。昔から歯医者はここ!と決めているので迷わずに・・・・先生は教え子なのでちょっと口の中を見られるのは抵抗あるのですが、えいっと・・・思い行きました。

 結果は「知覚過敏」だろうということで歯のお掃除とコーティングをして様子をみることに!!
 朝から、ごはんは食べたけれど、おまんじゅうとコーヒーは飲んでません。なのにお昼がきても空腹になりません。おかしいですよね。長時間、私の神経は歯に集中していましたし、滅入っていました。

ははあ~、頭に血が集中していて、胃のほうの血流がお留守になっていたのですね。と気が付いて・・・・中医の七情と臓器の関係を思い出したわけです。

七情というのは喜、怒、思、悲、憂、恐、驚です。これらの感情はそれぞれにある臓器の力によって維持されています。つまり生理の関係があるのですが、それがバランスよくあればよいのですが、過度に過ぎると病理となって現れます。たとえば、怒という感情は肝に関係します。怒が過ぎると肝気の作用が過度になり、血をともなって頭部に急激に上昇して意識不明になって倒れる(脳卒中)などがあります。かなり、極端ですが・・・また、恐は腎に関係しています。極端に恐れれば、腎にいわゆる気が集中して貯まり、大小便の排泄口に作用しやすく、失禁したり・・・もあります。また、思は脾、つまり胃に関係しています。考えすぎると食欲不振になって、これまた血流は頭へと・・・なり胃はお留守なのですね。ですから、鬱や神経の問題がある場合はかならず、血流が尋常でなくなり、頭にばかり行くものですから、消化酵素はでず食欲もない・・・さらには肝の調子まで悪くなるのです。これは最悪ですね。

 私の神経も痛みには弱いようで・・・・・とにかく子供のころから病気はせず、風邪も引いたことは数えるくらいで・・・・注射がこわい!!体です。
 ちょっとまとめておきますと
喜は心蔵、怒は肝、思は脾、悲と憂は肺、恐と驚は腎です。こういうメンタルなものが臓器に作用するということなのです。「病は気から」というのもうなづけますね。
 

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辰月木旺・・・続き

2012年04月07日 20時39分28秒 | インポート
★フリートーク&難易度Ⅱ
 今日も肌寒いので、お花見といっても・・・・と渋っていたのですが、娘にせかされて、出かけることに・・・!!昨日の疲れも残っているのでお弁当は作りたくない!!!!・・・で、善通寺の皆行社のレストランでランチしながら桜を見ることに!!義母も足が悪いので車いすのままドッカと入りました。暖かくて、桜はハラハラと散るし・・・外は満開でした。こういうお花見もいいなと!!ちょっと無精しましたが、明日はまた主人とどこかにウォーキング付きの花見に行こうと決めました。庄内半島の紫雲出山などいいかな・・・!!!海のブルーに桜ピンクはよく映えますので。一句、読んできます。

 前回は辰月木旺の「本日命」で木対土について少々述べてみました。お気づきかどうか・・・・月支辰の木旺からのお話でした。月支の旺からみてという話で・・・・本日は日干乙からも少しみてまいります。

壬辰
甲辰(木)
乙未
〇〇 でした。

ついでに復習ですが、月支「甲辰」木旺は甲1VS辰土1、これだけでは破土ですね。土旺の「甲辰」でやっと対峙となります。甲1VS辰土3の力量でないと対峙の剋は成り立ちません。ということで上記命の月干甲は辰を破そうとしているのですが、年支の辰と日支の未が応援してやっと何とかなるかという程度の土の力量です。

 で、本日は乙日干の辰月木旺について、観点を変えてみましょう。命をみるとき、月支の旺からみるということは重要なのですが、もちろん、日干から命を計るのが先ではありますね。

 辰月木旺の乙についてですが、当然ながら、辰中の乙は丙火なしでは現れません。丙火の照暖によって辰が燥に傾くことで辰中の乙は力量を発揮します。日干の乙はまた、丙火によって(反生)でさらに強まるということになります。そうなれば、辰木旺は乙の根として十分ですね。さらに癸の生も悪くなく、受け入れられます。水→木→火→土と転々と児が児を産みます。

 壬辰
 甲辰(木)
 乙未
 〇〇 (もう一度書いておきます、見やすいので・・・)
 そういう観点から、上記の命を見ますと乙日干は外野的で月干の甲がどうしても目につきます。もし、甲がなければ、制土はありません。日干は土財に任じる責が出ます。日干も木旺ですのでまずまずかもしれませんが調候なければ喜でもありません。しかし月干の甲は調候の有無なく壬あって強力です。この甲があるので辰辰未の土財はぎりぎりか、やや破土されそうな気勢です。故に乙日干は土財に任じることなく強となるのです。3柱の状態ではぎりぎりなので時干支しだい(水木くれば)では依るべないとなるかもしれません。時干に丙でもあれば、この命は生き生きとして位相もあがるのですが・・・となります。
こういった意味からも3柱での鑑定は危険ですね。

 一方で、乙は干の特性から、壬水の生、金の剋を嫌います。乙は嫌いな相手が多いと言えます。こういった観点からも丙火が必須といえるのです。丙あれば、庚が来ても守ってもらえます(反生)。また、壬がきても剋となります・・・癸なら乙は受けますが・・・・とにかく金の剋よりは食傷生財が喜なのです。

このように乙一つをみていても次々に考えることってあります。今日は戊戌日です。さて・・・・

 壬辰
 甲辰(木)
 戊戌
 〇〇 です。

この戊日干の強弱は・・・・・かんたんですね。時干支しだいですが、3柱では戊の力量は弱です。時干支しだいで日干の強弱は決まります。
それでは、明日は多くの皆様、花見ですね。楽しんで来てください。

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辰月木旺について

2012年04月04日 10時16分30秒 | インポート
★難易度Ⅰ~Ⅱ
本日、辰月に入ります。辰月は余気に乙木、本気に戊土です。

まず、辰月木旺について述べておきます。辰月は季節は寅卯の春の終わりに当たることから、前半を木旺、後半を土旺(春の土用)としております。辰は湿土であり、万物を生成し、豊潤な湿土です。調候は丙火をもって暖となれば、さらに良質な土になるというわけです。木旺はその割合も木2.土1ですので土は小さいですね。

 辰中蔵干の乙木ですが、乙は湿木で生火は不能です。この乙木が力量を発揮するのは丙火によって辰が燥に傾くことにより、乙は乾いて燃えやすくなるのです。ですから、戌月の辛金を計るのと同様に辰月の乙木も精査が要ります。月支に関わらず、他の支であっても丙午巳の有無は大事です。

 戌月の金旺の辛金などはマユツバものですね。金2などと力量を数えていたら、鑑定を間違ってしまいます。復習ですが、戌月は壬水の陶洗によってのみ辛金は現れます。その上、丙火の暖照があれば・・・・ですから、難しいことこの上ないです。戌月ほどバランスの取りにくい月はないでしょう。それに比べれば、辰は丙火ですから・・・・やりやすいですね。人間の性情も扱いやすければ問題ないのですが、それはまた別物ですね(笑)。
 さて、辰月の乙がどの程度に・・・というので考えてみたいのですが、
〇巳
〇辰(木)
甲辰
〇午 

ですが、日干甲はどこにも寅卯の根は見当たりませんが、・・・・なかなかの力量です。おまけに大事なことですが、辰の養木も考えなければなりません。甲と辰の相性の良さですね。木は豊潤な湿土によってよく育つということです。ここからも辰がいかに良い土かというのはわかります。この月に生まれたかったです(日干己土ですので)。性情はまた別ですので・・・(私は女なので未月の質素なのも主婦向きかと・・・)、慰めてみたり・・・・話が反れました。

さて、さて、この辰ですが、巳、午があって、調候も良いです。辰中の乙は元気です。よって月支の辰中の乙は力量は大です。日支の乙も加担できます。そして、乙は巳、午に洩れて転々となります。〇〇の部分でずいぶんと変わるでしょうが、これだけだといいですね。

で、本日(H24 4 4)ですが、
 壬辰
 甲辰(木)
 乙未
 〇〇 です。

おいおい、となります。時干支になにが来るかが知りたいところですが、これ以上の木気は困ります。これこそ、丙火が必要です。調候と通関に是非!となります。
これ以上の木気がくればどうなるか・・・・・破土です。地支に辰辰未と土性支が並びますが月干の甲にほぼ抑えられています。八字の中だけで土財はアップアップです。女命なら、逆行運ですので大運が木を行きます。こういうときは丙火が必須です。丙火は調候だけでなく、財との通関として働きますのでこれなくしては・・・喜はないと思えます。男命なら、火旺運に入りますので無事ですが・・・運才の水、木が喜神となるでしょう。
 少し、辰で遊んでみました。   

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