青い鳥の世界へ

人として厳しい中で生きていかなければならない中、少しでも良い世界になったら。そして、より明るく、清らかに、暖かく。

この奇妙さ (下)

2008年08月30日 | 短歌に政治や社会
来年度予算の「換算要求」が締め切られた。それに伴い、私が住む所の県関係者などは、この内容に悲喜こもごもになっている。それというのも「北陸新幹線」関連予算が、延伸を認めるような断念させるような、曖昧で玉虫色の内容な表現になっているからである。この換算予算要求内容はさておいて、北陸新幹線誘致というのが、なんとも奇妙に思える。 ご存知の通り、今日原油高騰や穀物高騰のため、物価値上がりで生活環境が厳しい状態にある。殊にこうした生活の支えともなる漁業関係や農業畜産関連では悲鳴を上げている。そうした中に「何故高速交通が」という思いがする。交通には、鉄道では既に既存のJRがあり、国道も高速道もある。なのに更に新幹線ともなると「二兎を追うものは一兎をも・・・・」ということになりかねない。第一、新幹線建設といっても「自治体負担金」というのがある。こういうことに税金を使うなら、差し迫っている生活安定のために使って欲しいと思う。こういう発想をしてくれない、奇妙さがある。 又こんな奇妙さもある。偉いさんがいうのには、北陸新幹線が必要なのは、東海地震などが起きて表日本の交通網が切断された時に、その代替として日本海側の交通網、北陸新幹線が必要なのだという。それならそれで、太平洋側の都府県が建設促進に動けばよい。だが、そうはしていない。知らん顔をしている。それどころか、東京都などはこんな有様という、こういうニュースの記事が出ている。

東京都(石原慎太郎知事)が、東京都新宿区の超高層ビル街にある本庁舎ビルを今後10年程度を掛けて大規模に改修する計画であることが26日、明らかになった。内装や設備のリニューアルが中心で、改修費は総額1300億円規模に上る見込み。都は「設備の老朽化」などを理由に挙げているが、1991年の庁舎完成前後には、その巨大さや豪華さを批判された経緯があり、再び巨費を投じる大規模改修に都民から反発の声も上がりそうだ。 (時事通信)


この記事を見ると、災害に見舞われたらどうするかは、人事みたいで、一生懸命になっている地元は一人相撲をしているという奇妙さがある。
更に又、電力供給不安があるというのに、その事を解決しないでエネルギーを食う新幹線を建設しようという、それは経済産業発展を目指そうという事らしいが、基本体制が整わずに行うという奇妙さもあり、この奇妙な社会や世の中はどうなっているのだろう。

それは、家計を切り盛りするような主婦の感じで、政策設計に取り組んでいないからだといえるだろう。